座りっぱなしの時間が短くなるだけで寿命が延びてヤセる。
座るより立つ、立つより歩く方が健康にいい。座りっぱなしの人を立って歩かせたのがポケモンGOの功績。

肥満の人は標準体重の人より1日2.5時間長く座っている


最近、健康医学の分野で注目されている「ニート(NEAT=Non Exercise Activity Thermogenesis)」。これは、エクササイズなどの特別な運動ではなく、家事や仕事などの日常活動で起きるエネルギー発散のことです。

こまめに動く人はニートの値が高く、基礎代謝も増え、運動していない時でもエネルギーを消費しやすい体になっている可能性があります。肥満の人と標準体重の人が座っている時間の長さを比較した研究によると、肥満の人の方が1日2.5時間長く座っているのだとか。この時間、立って動けば350キロカロリー余計に消費できるのですが、座っているとその分のカロリーは使われないままに。また、座っているとついおやつに手が伸びたりすることで、摂取カロリーも増えがちになります。

「座り過ぎ」の人は平均余命も短い


「座り過ぎ」の健康への害については、肥満のほかにもさまざまな研究がおこなわれており、座ってテレビを見る時間が1時間長くなるごとに、推定平均余命が22分短くなるという報告もあります。また、1日に座っている時間が4時間未満の人に比べて、4~8時間、8~11時間、11時間以上と、座っている時間が長くなるにつれて、死亡リスクが11パーセントずつ高くなるというデータも発表されています。

世界20か国の成人を対象にした調査によると、日本人は1日に座っている時間が最も長く、「座り過ぎ」の人が多いことがわかっています。これは平日での調査なので、デスクワークが長いということもありますが、家でも座ってテレビやパソコン、スマホを見たりする時間が長いことを意味します。
座り過ぎを少しでも減らすために、一定時間ごとに立って仕事をするような仕組みを導入する企業も出てきていますが、家での「座り過ぎ」までは企業もコントロールすることはできません。

ポケモンを探しに出かけることで、座り過ぎを改善


そんな中、自発的に座り過ぎを解消するツールといえるのが、大流行中の「ポケモンGO」です。夏休み中には公園や名所にたくさんの大人や子どもがあふれ、夢中になってポケモンを探している姿が見られました。交通事故や不法侵入などを起こさないよう注意する必要はありますが、「ポケモンGO」ユーザーは、平日で14パーセント、休日で41パーセントも歩数が増えたというデータもあります。イスやソファに座っていた人を「立って」「歩かせた」ことは、「ポケモンGO」の大きな功績と言えます。

立って歩くことの気持ちよさを実感した人は、「ポケモンGO」をやっていない時でも、以前より座りっぱなしの時間が減ったり、歩く距離が伸びる可能性があります。「ポケモンGO」は座り過ぎ日本人の運動量を増やす秘密兵器と言えるかもしれません。

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