妊娠中は「もし流産してしまったら」と不安を抱くことがあるはず。無駄に大きな心配をしないためにも、その症状と、処置方法をご紹介します。流産したからといって、次の妊娠が望めないわけではないので、心に負担をかけすぎないようにしましょう。

妊娠中の諸症状と似ている 流産のサイン


妊娠初期に流産を発症する確率は10%~15%と高く、用心する必要があります。原因は、胎児側の染色体異常と言われており、決してお母さん側に責任があるものではありません。

流産の兆候としては、出血、腹痛、腰痛、お腹の張り、つわりが急におさまるなどがありますが、どれも妊娠中の諸症状と似ており、自己判断するのは難しいもの。不安に感じたら、産婦人科医に相談することをおすすめします。

ただ、出血と腹痛が同時に起こったり、大量の出血が急に起こる、生理のような鮮血が出た場合には、流産の可能性が高いため、すぐに産婦人科を受診してください。その場合、出血の色や量を覚えておき、診察時に医師に伝えられるようにしましょう。

妊娠が継続できる流産もある


ひとくちに流産といっても、胎児の状態によってさまざまな名前があり、対処法も違います。

●稽留(けいりゅう)流産
胎児は死亡しているが、まだ出血・腹痛などの症状がない場合。自覚症状がないため、婦人科の定期診察で初めて確認されます。

●完全流産
子宮内容物がすべて自然に出てしまった状態。すでに出血、腹痛等はおさまってきている場合が多い。経過観察で対応できることが多い病態ですが、子宮収縮剤を投与する場合もあります。

●不全流産
子宮内容の排出が始まっているが、まだ一部が子宮内に残存している状態。出血・腹痛が続いていることが多く、子宮内容除去手術を行う場合が多い。

●感染流産
細菌などによる感染を伴った流産。母体死亡のリスクが上昇するため、慎重な管理が必要となります。

●習慣流産
流産を3回以上繰り返した場合。流産は、多くの妊娠で見られ、誰にでもおこる病態です。3回以上繰り返す場合は両親に何らかの疾患がある場合もあります。専門医療機関で精査を行うことも可能ですが、原因がはっきりしない場合も多いのが特徴です。

●化学流産
妊娠検査薬で妊娠の陽性反応がでたものの、超音波で妊娠確認できる前に流産してしまった状態。妊娠検査薬が、一般的に普及したために言われるようになったものです。

●切迫流産
胎児が子宮内に残っており、流産の一歩手前である状態。妊娠が継続できる可能性があります。妊娠12週までの切迫流産に有効な薬剤はなく、経過観察で対応することに。子宮の中に血液のかたまりがあるような切迫流産では、安静が効果的とする研究報告も。

早期流産の場合、妊娠6~7週では、子宮の収縮を促進する薬のみで、手術をしない場合もあります。ただ、だいたい早期流産のときは、子宮の中から残った胎嚢や細胞などをかきだす手術を行います。この手術は麻酔をして行い、日帰りも可能。容体が悪い場合は、安静にして回復してから、帰宅静養します。手術費用は保険が適用されるので、日帰りで2~5万位が相場のよう。3~6カ月安静にし、生理が順調に回復したら、次の妊娠が望めるそうです。

早期流産ではなく、妊娠12週目を過ぎて流産した場合は赤ちゃんの死亡届が必要となります。同時に火葬するために火葬許可証の交付を受ける必要があります。医師に確認しつつ、進めるようにしましょう。

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