9月3日(土)公開の映画『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』で映画初主演、ジャニーズJr.内グループ「SixTONES(ストーンズ)」のジェシーさん、松村北斗さん、田中樹さんが合同インタビューにこたえてくれました。

栃木県の高校を舞台に、制服姿でそれぞれの役に挑んだ3人。映画の撮影秘話から青春時代の意外なエピソードも飛び出しました。


■最初は怖そうに見えた…映画「バニラボーイ」撮影秘話


――演じてみてお互いの印象いかがでしたか?

ジェシー:役はぴったりっちゃぴったりだった、みんな役に近いですね。演じてても。
松村北斗(以下、北斗):当て書きなのかなっていうぐらいしっくりくるというか。

驚異的な能力がありながら、全くそのことに気づいていない、天然キャラの主人公・太田和毅役のジェシー。和毅の幼なじみでイケメンの天才・林秀太役に松村北斗、頭が良くてズバ抜けた身体能力を兼ね備えた松永英男役に田中樹と、ジャニーズJr.の3人が若さと魅力にあふれる男子高校生を熱演する。

――現場の感想を教えてください。

田中樹(以下、樹):わりと合間とかは素で、大先輩の方がたくさんいたけど気さくに話していただいて。

丘サーフィン部の顧問役に要潤。一緒に撮影するシーンが多かった共演者の一人だ。印象を聞かれると、

ジェシー:最初は怖そうだなって…要潤さんは特にね(笑)入ったときに、カッコいいし、喋っていいのかなって。
樹:ずっと見てた方なんで、テレビで小さい頃から。
ジェシー:芝居を一緒にやさせてもらった時に、全然台本と違うことをやりだして……。
樹:素直に、芝居中に普通に笑っちゃったんだよね(笑)
ジェシー:笑っていいシーンなんですけど、素で笑っちゃって。テレビを見ているような感じで。芝居をしているはずの俺達が……。

全員が「面白かった」と口を揃えたのが、顧問と部員が集まる部室でのシーン。

北斗:裏も面白かったです。カメラ前の現場でもすごい作り物なんですけど、作ったものというか、その場にあるものを大事にしたような、ある意味でライブ感のあるような現場だったなと思います。

樹:ジェシーはちょっとアドリブでやってたよね? 要さんとのセリフのやりとりが多くて、動きだったり言い回しだったり。ジェシーが自然とオリジナリティでやった動きに要さんがのってきてくれたりとかはあったよね? 沖縄では特に。

ジェシー:「えええ聞いてないですけど」ってところは「えええ言ってないですけど」って、ああやってくれた!って。

要潤のほか、船越英一郎や西村和彦ら大先輩の俳優陣をはじめ、北川弘美、高橋ユウら女優陣も出演している。


■顔つきが大人に…でも制服いけた! お互いが感じた成長


ジャニーズJr.のユニット「SixTONES(ストーンズ)」のメンバーであり、それ以前からも共演が多い3人。映画を通して互いの成長を感じる場面もあったようだ。

――今回の映画で新たな発見とかはありましたか?

ジェシー:みんな顔つきが大人になってますね。
北斗:それぞれ、『バカレア』だったり違う作品で共演しているのとはまた違う作風で、こういうのも一緒にできるんだって思ったことはすごい発見でしたね。
ジェシー:コメディテイストがバカレアよりも強いから、ふざけるシーンも「あ、みんな大人になったんだな」っていう芝居の仕方や恥ずかしさがなくなっていると、僕は思います。
北斗:“ある意味”での発見でいうと、まだ制服っていけるなって。
樹:ああ、それはあったね!

樹:シンプルにあんな楽しそうな北斗を初めてみた。(小西)成弥とか(前田)航基とかと楽しそうに仲良くなってて。
ジェシー:メンバーよりも楽しそうだった。
樹:あるよね、嫉妬とか……。

――コメディタッチが多い監督ですが、何か演技指導はありましたか?

北斗:監督目線というよりも僕ら目線に近いかな。結構、真面目なシーンというか、くさいシーンとかがあって、気持ちがあるからこそ、トラップがあるからこそいい意味でやりづらいというか。だからこそしっかりきめたいなと思いますし。こっちの気持ちもわかってくれるし、監督の気持ちもわかる、そんな作品だと思いました。

――この話をはじめて読んだ感想は?

樹:最初みたときの印象は……。
ジェシー:全然わかんなかったよね。
樹:これは一体なんなんだという驚きから入って、でちゃんと読んでいくうちにちょっとコメディテイストなんだって気づいて。どうやって面白くしようかという作品自体も初めてだったし、こんなにいろんな栄養素が入ったのは。だから結構、最初は戸惑いましたね。

北斗:俺が読みながら思ったのは、読みながら心の中でツッコんじゃってたっていうか、ボケもあるけど、それがリアルに起きているあの世界では。みんな真面目にやっているのにおもしろくなってしまうものだから、俺が読みながら“なんでだよ”“バカじゃないの”って、お客さんも心のなかでツッコんじゃうんじゃないかなって。漫才じゃないですけど、作品とお客さんでコントみたいになっていくんじゃないかなって思いました。

――一番難しかったシーンは?

樹:走るシーンは大変だったな。疲れてない感じを出さなきゃいけないんですけど、そういうのはやっぱやりにくいじゃないですか。
北斗:切羽詰まった、鬼気迫るシーンでもコメディですからギャグが入ってくるんですよね。
ジェシー:笑っちゃいけないんだよね……。
樹:あの捕らわれてるシーンとか。
北斗:そうそう!切羽詰まってて“どうしよう”とか。結構ズバズバ斬っていくシーンでだれかポッとツッコんでいくシーンとかあるんですよ。その時に、俺の感情いまどこへ行き着いているんだろうみたいな。でも、危機感を出さなきゃいけないけど、どこかで笑わせなきゃいけないっていう、両極が同時に出てきたのが難しいなと思いましたね。

ジェシー:真剣なシーンで、最後のシーンで、みんなが見てて走っていくじゃん。普段の姿と違いすぎて、芝居中に見ると笑っちゃうんですよ。
北斗:なんでだよ(笑)
樹:俺らが真面目な顔してるんだよね!
ジェシー:それがマジ無理(笑)
北斗:本人と役が近いがゆえに、ちょっと確かに……。
ジェシー:あと、笑っちゃいけないシーンも笑ってたもんなお前は(北斗)。
北斗:違う!俺は、みんなバカやってるし、「はしゃいでる太田に呆れてる、だけど一人だけ察して、考えこんでる」シーンで。“太田、大丈夫か?”ってチラってみた時に、こいつもチラって見てきて、何やってんだコイツと思って。カメラに映ってないときに、俺に向けて仕掛けてくるから、それは笑っちゃいましたね(笑)


■ジェシーの天然エピソード!役柄とリンクする部分が多かった?


――現場では普段の様子が出ていたようですね?

樹:楽しかったから、もう素に近いよね。演じてる上でも。
ジェシー:撮影現場も沖縄だったから。
北斗:監督とかシーンで行き詰ったときに、「これ、お前だったらなんて言う?」、「じゃあそれで」みたいのが多かったから、監督自身も僕ら3人に限らず、本人に近づけてくれようというか、作品に合うなって思ってるんだなと思いましたね。

――ジェシーさんは天然キャラを演じていますが、周りの方から見た最近の天然エピソードはありますか?

樹:天然っていうか、日本語をめちゃくちゃ間違えるんですよ。
ジェシー:(小声で)本当のこと言うなよ。
樹:オヤジっぽいギャグとかを言ってきたりするんですよ。“布団が吹っ飛んだ”じゃないけど、そんなことを今更“いかにも俺、おもしろいだろ”みたいに(笑) ジェシー:別にいいじゃん(笑)
北斗:現場でもすごい入れてきたんですよ。「一緒に行こう!吉幾三」みたいなのを入れてきたりとか、「いやーごめんごめん、ごめんな西郷隆盛」とかやってそのあとのシーンに“来たな”とか言って、試写で見たら全部カットされてて(笑)
ジェシーという名前のとおりハーフで、英語も喋れるんですよ。作中では太田なんで英語がわからないっていう設定なんですけど。私生活では英語が喋れるし。

北斗:メンバーの慎太郎とかよく「ジェシー、これ英語でなんて言うの?」って聞くんですけど、そうすると携帯をおもむろに取り出して調べ出すんすよ(笑)
樹:翻訳にかけてるっていう(笑)
ジェシー:いやいや、分かんない日本語もあるだろっていつもいうじゃん。
北斗:で、「ああ、難しいって意味らしいよ」とか、結構カンタンなそうなものも調べるし、最終的に慎太郎とか「ジェ……あ、北斗、この英語なんて言うの」って俺に聞くようになっちゃって。
ジェシー:ネイティブだから!勉強してないよ(笑)
北斗:かわいらしいところがありますね。

――ダジャレ的なとことか自分としては自信満々で?

ジェシー:自信満々ていうか、笑わせるのが好きなんで。何かしらやればバカにして笑ってくれるんで(笑)
樹:ずっと喋ってるんですよ。北斗と俺って一緒にいてもそんなに…普通の会話をしてるんですけど、ずっと喋りかけてくるんですよ。すごい喋るよね?
ジェシー:ダメなの?(笑)
北斗:ずっとネタ見せみたいな(笑)
樹:役と一緒でちょっと憎めなかったりするんですよね。
北斗:樹とかに「ちょっと軽くどっかでコーヒーとか飲まない?」とか言われても「ああちょっと帰るわ…」って(断るけど)、この前ジェシーに誘われて行っちゃいましたもんね。「お願い、お願い!一杯だけ、一杯だけ!」って(笑)

――3人の雰囲気を見た他の演者さんはどんなリアクションでしたか?

樹:(小西)成弥とか(前田)航基が一緒にいるシーンが多かったけど、溶け込んでたよね!
北斗:最初は「ああ3人ってこういう雰囲気なんだ」って見てるところに、樹もジェシーも話しかけるからスッと入って、わかりやすいボケをするからわかりやすく二人も(笑)ジェシー:はみんなにいじられるし樹はみんなのこといじれるし、なんか自然と5人の雰囲気になっていきましたね。

樹:よく一緒に飯食いに行ってましたね、5人で。


――演じる上で役柄と変わらないとおっしゃっていましたが、反対に自分だったらこれはしないな、という違和感があったところはありますか?

ジェシー:僕は自分のものに全部名前を書くんですよ「オレの」って。僕はしないですね。
樹:逆に俺はめっちゃしてましたね。学生の時は、何にでも書いてた。ローファーとか、かばんもYシャツも全部“田中樹”って書いてました。
北斗:それ家系だよね?ある時、ライブの終わりでシャワー浴びるじゃないですか、そこで下着が落ちてて、誰のだって見たら弟の名前が書かれていて「え?」って言ったら「なんか、はいたら弟のだった」って。
ジェシー:でも自分の名前でしょ?ぼくのは『オレの』だから書かないですね、面白いですけど。
北斗:違和感……しいて言えば砂浜は絶対に走らないなって。
樹:極力運動しないもんね。
北斗:できればパラソルの下にいたいタイプですから。
ジェシー:ずっと本読んでるもん。
北斗:イメージで言えば女子マネくらいのイメージかな。そこくらいですかね。運動部に入らないかな。部活入んないかな、帰宅部。グループでも“帰宅部のエース”と呼ばれてます。
樹:そのジェシーの太田が役的にボケたりするシーンが多かったんですけど、それを俺と北斗が呆れて見てるという描写が多いんですけど、俺だったら真っ先にノッてもっとふざける、もうウズウズするんですよ! やりたくなっちゃうんですけどできないから、それが自分の中でモヤモヤしていました。

――監督が、ジェシーさんはコミュニケーション能力が高いタイプ、松村さんは芝居がすごく好きなんじゃないか、田中さんは現場を仕切ったりしているタイプと伺ったのですが、ご自分での感想はいかがですか?

ジェシー:いろんな人とは喋るようにしてます。『Rの法則』(NHK※現在は卒業)でも樹がよくいろんな人と喋ってきたっていう印象だったから。俺もとりあえずいろんな人と喋ろうというのは2~3年前から考えてて。そこからもう恥ずかしさもなくなり、嫌なんですよね、人見知りっていうのが。
北斗:映画とかを見るのが好きだったので舞台とか。そういう点でやっぱ、監督が話すお芝居の話がすごく面白くて。そういう印象があるのかな。それは嬉しいですね。

舞台はTEAM NACSを中心に、たくさん観劇しているという松村。映画はジャンルを問わず見るそうで、フランス映画も多いのだとか。将来は俳優としても大いに期待できそうだ。

スタッフやエキストラとも交流を持っていたという田中樹。松村によれば、「ジェシーは言葉を相手に投げかけけるのが上手く、樹は受け取って返していくのが上手い」と客観的な分析に納得した様子の一同。


■映画の見どころと青春時代にやりのこしたことは?


青春時代の思い出について記者から聞かれると、田中樹は「青春といえば小学校6年生のときの体育祭が無敵で。マジでカッコよくて!」と語ると、爆笑するジェシーと松村。

樹:5人兄妹なんですけど、5人とも応援団長やってるんですよ。リレーがアンカーで、騎馬戦も大将旗だったんです。全部持ってっちゃったんですよ、主役級のやつ。応援賞をとって、リレーアンカーで2位でバトンまわってきたのをゴールギリギリで抜かして1位になって、騎馬戦では来る奴全員ぶっ倒すみたいな、マジでカッコよくて。モテたんですよ!

まさに役とリンクしている田中樹。その一方で「昔はガキ大将だった」というジェシーは、

ジェシー:数学の先生がよく新聞紙まとめてガムテープで巻いてバットとかボールを用意してくれてとか。学校のビオトープの金魚を勝手にすくって教室で飼うっていうことをしてたり、卓球ボールで野球をしてガラスを割って弁償するとか。いろいろやんちゃなことをしてたり……。
北斗:小学生から事務所に入ったくらいまで、ずっと空手をやってたんで、青春らしい青春……恋愛したとか大きなエピソードはないかな。けど……ない!
ジェシー:この映画が青春だったよね。沖縄で制服でおみやげを見て、砂浜を走ったり部活っぽいパドリングしたり。

この映画の撮影を通して青春を感じたと話す3人。


「全世界の平和は、太田の恋の行方に託された!」――本ストーリーでは恋愛がカギを握っている。そこで、記者から理想のタイプを聞かれると、 「子どもっぽい一面がある人」と即答した田中樹。松村は、学校などで、一人で本を読んでいるようなタイプを挙げた。一瞬でも寂しそうな表情を見せると心配になってしまうという。ジェシーは「強がっている人」。ギャップに弱いと話す。

――高校生時代にしてみたかった理想のデートは?

ジェシー:観覧車に乗りたかったです。遊園地行ったりとか憧れました。
樹:俺、プリクラ撮ってみたかった!
北斗:あー!いいこと言うなぁ!
樹:制服でプリクラって高校生って感じ。
北斗:で、スマホケースの裏に貼る!貼りたかった~。
樹:落書きで「ヘタクソ」とか書いて。
北斗:やりたかったなぁ~。
樹:あと、居残り勉強とか、テスト前に。
ジェシー:いいね、二人っきりで。太陽が沈んで……。
北斗:なんでシチュエーションなんだよ(笑)
樹:そういうベタなのに憧れました。

役どころとはいえ、制服を着て撮影から青春時代の思い出話に花を咲かせた3人。終始なごやかな雰囲気の中、インタビューを終えた。

映画の見どころを聞かれると、「PVが入る前代未聞の展開」と松村。これまでに見たことのないシーンにも注目。「全部」と即答したジェシーの言葉どおり、彼らの青春が詰まったシーンはどれも見逃せない。

映画『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』は、9月3日(土)全国ロードショー。

(取材・文/いまトピ編集部田幸)