■まずい飲み物三銃士

飲み物はおいしくてなんぼではありますが、時には例外もあります。特に栄養があればあるほど、まずい場合があります。

代表的なのが青汁。CMのキャッチフレーズからして「まずい!もう一杯!」ですもの。最近はだいぶ飲みやすいものが増えてきているようですが、まだまだ愛飲するにはハードルが高い飲み物であります。

そして最近流行りの栄養ドリンクといえば、ミドリムシドリンクです。ミドリムシには59種類ほどの栄養素が含まれているとして注目が集まっているようです。ただ、ゆるふわなパッケージで売られてはいるものの、味はなかなか取っ付きにくいのが現状です…。

さらに地雷オブ地雷なドリンクといえば、ノニジュースです。ノニジュースとは、熱帯地方に生息しているノニという植物から作ったジュースで、こちらも140種類以上の栄養素が含まれていると言われています。しかし、その味は「どぶの臭い」と称されるほど、まずいようです…。

今日は、まずさの伝統工芸品である青汁、まずさ界期待の新星であるミドリムシドリンク、そしてジャングルに生い茂るまずさことノニジュースを使って、まずさ対決をしてみましょう!

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■味覚センサーに飲ませて分析

さっそく、まずいものを飲み比べる会の開催を試みました。しかし…案の定、人が集まりませんでした。そこで、人に飲み比べてもらうのは諦め、こいつを使うことにしました。

味覚センサー「レオ」です。レオは、食べ物を分析して、食べ物の基本5味(甘味・旨味・塩味・酸味・苦味)を1~5段階の客観的な数値で表現してくれるセンサーです。さすがのレオくんも分析を拒んでいるようですが、ここは踏ん張っていただきましょう!(青汁は以前分析したデータを用いました)いざ、分析!!

■まずさの理由が違うことが明らかに!?

まず青汁は、ひたすらに苦いことがわかります。苦味は本来毒物などの危険な物質を判断するための感覚として発達しました。成長するにしたがってコーヒーがおいしく感じるようになるなど、苦味がおいしいことを学習して好きになることはありますが、元々は苦手に感じる感覚なのです。苦味しかない青汁がまずいのもうなずけますね。

そしてミドリムシドリンクは、甘味・旨味・苦味・酸味がバランス良く感じられるようになっており、相当飲みやすくなるように工夫されている様子が伺えます。しかし、甘味・旨味と苦味・酸味のコントラストが際立ち、味わいが複雑となっているがゆえに、逆に素直に理解するのが難しい味になっているのかもしれません。

そして問題のノニジュース。こちらは何と、最も五角形に近いです!すなわち基本5味の味の強さがすべて同じくらいなのです。味博士のこれまでの調査で、このように1つの食品が五角形に近い味を持つ場合、おいしく感じられないことがわかっています。なぜなら、五角形に近い=特徴がわかりづらい味だからです。何とも捉えがたいこの味に、強烈な香りが付け足されてしまえば、もう頭の中はパニック!!となることまちがいないでしょう。

このように、同じように「まずい」とされているものでも、それぞれまずさの理由が違うことが明らかになりました。退屈な日々にうんざりしたときには、こうした刺激的な飲み物にトライしてみるのも良いかもしれませんよ!

(味博士)

味覚センサーのことがもっと知りたい方は、「味博士の研究所( http://aissy.co.jp/ajihakase/blog/ )」もチェックしてみてください!