問診で医師が聞きたいことを知っておくと診療時間が有効に。「医療面接」とも呼ばれる問診は、ポイントを絞って伝えることが大切。メモをしておくなど事前の準備もしておくと良いでしょう。

問診は医師と患者との大切なコミュニケーション


診察室での医師とのやりとりを「問診」といいますが、最近では医師と患者との対等なコミュニケーションを重視して「医療面接」と呼ばれるようになりました。対等といっても、やはり医師の前では患者さんは緊張してしまうもの。限られた診療時間をなるべく有効に使うには、どうすればよいのでしょうか。

まずは当たり前のようですが、ウソをつかないこと、そして、心配事や希望を医師に率直に伝えることはとても大切です。「気になっていたけれど言い出せなかった」ということがあると、思わぬ誤解から不安が募ってしまう場合があるので、気になることはなんでも聞くという姿勢でのぞみましょう。

医師が問診で聞きたいことはこの4つ


とはいっても、患者さんが話したいことを一方的に話しても医療面接になりません。医師が聞きたいことを事前に知って準備しておくことが、効率的な医療面接、ひいては効果的な治療につながります。
医師が聞きたいと思っていることは、次のようなことです。

1)主訴
自覚症状の中でも主なもので、受診の直接の動機になったもののことです。「眠れないほどの咳で困っています」など、一番困っている症状を伝えましょう。

2)現病歴
症状がいつから、どのように起こって、どのような経過をたどっているかなど。主な症状はもちろん、途中から加わった症状も含めて伝えましょう。市販薬を飲んだり、他の医療機関にかかったり、民間療法を受けたりした場合はそのことも伝えましょう。

3)既往歴
これまでにかかった病気や健康状態のこと。子供のころの病気でも重要な意味を持つ場合もあります。そのほか、輸血を受けたことがあるか、予防接種は受けているか、喫煙や飲酒などの習慣、常用薬があるか(サプリメントも含む)、女性なら月経・妊娠・出産・流産の状況も伝えましょう。

4)家族歴
遺伝性の病気のほか、体質や生活習慣で発症しやすい病気、家族内で感染しやすい病気などがあるため、両親、子供、祖父母、配偶者などを中心とした、家族の病歴も重要です。

そのほか住まい、職業、日常の習慣、ストレス、ペットの有無、海外渡航歴なども病気と関連する可能性があるので、問診で聞く場合があります。

現病歴はなるべく具体的に伝えるのがポイント


現病歴については、なるべく具体的に伝えられるよう、次の点に注意して、受診前にメモに整理しておくのがおすすめです。
・体のどこに症状があるのか
・どんな症状があるのか

(痛み、咳、赤いブツブツなど。締め付けられるようになど症状の性質や、強さも伝えましょう)
・いつから?
(2時間前に突然、先週の水曜日の夕方から徐々に、月に1回ぐらいなど)
・どんな経過で?
(持続時間、症状が起こるきっかけ、症状が和らぐきっかけ、ひどくなるきっかけ、症状が時間とともにどう変化しているかなど)
・そして、どんなことで困っているのか
(人前で話す仕事なので咳が出ると困るなど)
といった要領です。

既往歴・家族歴をまとめた「健康ファイル」を作っておくと便利


また、既往歴や家族歴を問診のたびに思い出すのは大変なので、時間があるときにまとめておくとよいでしょう。健診などの結果やお薬手帳とあわせて、市販のファイルなどに一緒に保存しておくと便利です。状況によっては本人ではなく、家族や周囲の人が医師に説明しなければならない場合もあります。子供だけでなく大人も、健康に関する情報を家族どうしで共有しておくと、いざというときに困りません。

【参考】
『医師に聞けないあんな疑問 医師が解きたいこんな誤解』

【関連記事】
  • 診察室での問診、症状を上手に伝えるコツ-医師が聞きたい4つの…
  • スポーツインストラクターが実践する夏バテ予防のコツ
  • 「瞑想」で夏休みのストレスを解消!-簡単にできる瞑想のやり方
  • 水素水って本当に美容にいいの?効果がある水素水の選び方
  • 【科学が証明】正しい疲労回復法-疲労がたまると老化が進む