一般的に妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後からの使用を推奨していますが、その前に使うことを「フライング検査」と呼びます。その検査でわかることをご紹介します。

自分の妊娠力を検査薬で知る


市販の妊娠検査薬は、妊娠すると分泌するhCG(ヒト絨毛性ゴナドロピン)が尿の中にあるかどうかで判断します。このホルモンは受精卵が着床してから分泌されはじめ、生理予定日(妊娠4週目)頃から尿に排出しはじめます。そのため、一般的な妊娠検査薬は、生理予定日から1週間後の使用を推奨しています。

その使用推奨日程より、1~2週間ほど前の生理予定日1週間前から生理予定日までに検査することを「フライング検査」と呼びます。もちろん、hCGの分泌が十分でないため、妊娠検査の精度は十分でないかもしれませんが、それ以外にもフライング検査をすることでわかることがあります。

それは、自分の「妊娠力」。女性ホルモンの分泌量は、20代後半から30代前半をピークに年々減少し、同時に妊娠力も低下していきます。婦人科や不妊専門クリニック、アンチエイジングクリニックで、自分の子宮の状態や妊娠力については、詳しくチェックすることが可能。ただ、クリニックは予約が必要だったりするため、それよりも手軽にできると今注目されているのがフライング検査なのです。もちろん病院で行うより、検査の精度は低いので過剰に信用するのは避け、気になることがある場合は、病院で相談することをおすすめします。

わずかな反応なので数日かけて検査を


フライング検査では、陰性になる場合はもちろん、わずかなhCGに反応して薄く陽性とでることがあります。このようなわずかな反応をチェックするので、フライング検査をする場合には、同じメーカーの妊娠検査薬を使い、生理予定日の1週間前から4~5日かけて毎日同じ時間に検査する必要があるそう。また、前日と比較しようと、検査薬の反応後の写真を撮る場合には「検査開始後10分後に撮影しておく」などとルールをあらかじめ決めておかないと、詳細な比較は難しくなります。

この薄い陽性反応から読み取れることは、まず着床したということ。hCGは受精卵が着床して分泌されるものだからです。これ以外にも、下記の3つのことを読み取ることができます。

1)卵管閉鎖ではない

不妊の原因のひとつが「卵管閉鎖」。精子と受精卵の通り道である卵管がふさがっていることで妊娠できなくなる疾患です。薄い陽性反応がでたということは、着床したということですから、卵管閉鎖ではないということがわかります。

2)黄体ホルモン不足の可能性
黄体ホルモンとは、基礎体温をあげたり、子宮内膜を厚くして、妊娠状態をキープしたりなど、妊娠に欠かせない大切なホルモン。フライング検査で、薄い陽性反応がでるのに生理がくる場合は、この黄体ホルモンの不足の可能性が考えられます。

3)パートナーの精子に異常がない
受精卵ができているということは、パートナーの精子に大きな異常がないと、捉えることができます。

また、陰性反応が続く場合には、受精卵が着床していないことがわかります。無排卵や卵管閉鎖、黄体ホルモン不足など。不妊が心配されるので、クリニックを受診することをおすすめします。

精神的ショックが広がることも


フライング検査には、デメリットもあります。薄い陽性反応が出た場合、病院で妊娠が確定するまでさらに2~3週間待つ必要があります。その期間、妊娠を継続できるか不安に陥る人も。またその後、生理がきた場合、妊娠を継続できなかったことでショックを受ける場合があります。

もともと着床した受精卵のおよそ半分は、本人が知らない間に流産にいたります。これを「化学流産」と呼びますが、フライング検査をすることで自分が化学流産したことを知って、ショックを受けてしまうのです。

フライング検査で陰性が続く場合、その後、生理がくると「やっぱり妊娠していなかった」と2度現実を突きつけられることになります。妊娠を心待ちにしている人にとっては、やはり精神的な負担が大きくなります。

フライング検査にトライする場合は、メリットとともにこうしたデメリットを事前に理解しておきましょう。

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