生理は2ヶ月ぐらいならストレスの影響でとぶこともありますので、1回ぐらい生理が来ないというのであれば心配いりません。ただ、毎回2ヶ月とぶ、3ヶ月以上止まるといった場合は、婦人科を受診しましょう。

長い周期と短い周期の両方が現れるなら、無排卵月経の可能性も

生理周期が39日以上になることを「稀発月経」といいます。3ヶ月以上生理が止まってしまっている場合は「続発性無月経」といいます。
稀発月経と、生理が月に2度くるなど頻繁な「頻発月経」が両方現れる場合は、「無排卵月経」であることが多くみられます。無排卵月経とは、生理はあるが排卵が起きていない状態で、無排卵月経の月は妊娠せず、続けば不妊にもなります。排卵がなくても体に重大な影響はありませんが、妊娠を希望する時期には診察と治療が必要になってきます。

無排卵月経が起きる原因の多くは、女性ホルモンのバランスの崩れです。排卵は、下図のように体温の変化とともに、女性ホルモンの卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が変化し、子宮内膜に作用することで起こります。
(図 生理周期とホルモンリズム)

2つの女性ホルモンの分泌は、脳の視床下部や下垂体から産出される性腺刺激ホルモンにコントロールされているので、下垂体の働きが乱れて性腺刺激ホルモンの出が悪くなった時に、排卵が起きなくなります。また、性腺刺激ホルモンの刺激を受ける卵巣の反応が悪い場合にも排卵が起きません。

排卵が起きないと、黄体ホルモンが分泌されずに体温が上がらず、子宮内膜は部分的にはがれて、少量でだらだら続く経血が起きます。それが無排卵月経です。

ストレスや疲れ、急な体重の増減も原因に


無排卵月経のほか、卵巣のう腫や甲状腺の異常、高プロラクチン血症などの病気がある場合も、生理が来なかったり遅れる原因になります。高プロラクチン血症とは、母乳を出すホルモンであるプロラクチンが、授乳中でもないのに高くなってしまい、授乳中のお母さんに生理が来ないのと同じように生理が起きない状態になることです。

また、急激なダイエットで体重が急に減ったり、反対に急に体重が増えた場合にも、生理が遅れることがあります。無理なダイエットによって一度止まった生理は、体重を元に戻してもなかなか戻らないことがあり、その場合は婦人科での治療が必要になることもあります。

また、ストレスや疲労、不規則な食事や睡眠など生活の乱れによっても生理が止まったり遅れる場合があります。思い当たる場合は過労や寝不足を改め、生活を見直してみましょう。

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基礎体温表をつけて、排卵をチェック

排卵があるかないかは、基礎体温表をつけて観察するとわかります。正常な基礎体温のパターンをみると、低温期と高温期の2層に分かれていて、月経から排卵までの約14日間は体温が低く、排卵後から次の月経までの約14日間は体温が高くなっています。
低温期は卵胞期(らんぽうき)ともいい、卵巣の中の卵胞から卵胞ホルモンが分泌されます。排卵が起こると、卵胞が黄体へ変化して黄体ホルモンを分泌、黄体ホルモンには体温を高める働きがあるため、基礎体温が上昇します。この高温期を黄体期といいます。月経と月経の間にまったく高温期がない場合、排卵がないと考えられます。
ヘルスケア-月経不順を甘くみないで!

卵巣のう瘍とはどんな病気?
卵巣は腫瘍ができやすい臓器。しこりや張りを感じたら要注意


卵巣腫瘍のほとんどが良性の卵巣のう腫

卵巣は乳房や子宮と同様に、女性にとって大切な働きをもつ臓器ですが、卵巣が体のどこにあってどんな形で、どんな働きをしているのか、よく知っているという人は少ないのではないでしょうか?

卵巣は骨盤の中にあって、子宮の両側に一つずつ靭帯(じんたい)でぶら下がっています。健康な状態では親指の先ほどの小さな器官で、子宮から左右に延びた卵管のちょうど下に位置しています。思春期になると卵巣は女性ホルモンを分泌し、毎月排卵をくり返します。言いかえると、毎月細胞分裂をくり返すことになるため、卵巣は体の中で最も腫瘍(しゅよう)ができやすい臓器なのです。

卵巣にできる腫瘍はさまざまですが、大きく分けて、触ると軟らかい「のう胞性腫瘍(卵巣のう腫)」と硬いこぶのような「充実性腫瘍」とがあり、前者がおよそ9割を占めています。卵巣のう腫のほとんどは良性で、充実性腫瘍には悪性のものが多くみられます。卵巣腫瘍は10代から70代まで幅広い年代の女性がかかるのが特徴で、近年患者数は急激に増加しています。

ここでは、子宮筋腫(きんしゅ)とならび婦人科領域で最も発生頻度の高い腫瘍である卵巣のう腫を中心に解説します。卵巣のう腫のほとんどが良性といっても、大きくなると内臓を圧迫してさまざまな症状を起こしたり、悪性に変化する場合もあるため、早期発見、早期治療と経過観察が大切です。

症状はおなかのふくらみと膨満(ぼうまん)感


卵巣のう腫の「のう」とは袋のこと。袋の中に水や粘液、脂などがたまってはれ、どんどん大きくなることがあります。卵巣は「沈黙の臓器」と呼ばれ、腫瘍が小さいうちはほとんど自覚症状がありません。症状が現れたときには、こぶし大(6~7cm)以上に成長していることが多いようです。

腫瘍が大きくなると下腹部がふくらんでスカートのウエストがきつくなったり、おなかが張ったような感じがしたり、しこりを触れるようになります。また大きくなった卵巣が周囲の臓器を圧迫し、下腹部痛、腰痛、月経痛、頻尿(ひんにょう)、便秘などさまざまな症状を起こします。
また、腫瘍がある程度の大きさになると、腫瘍の根元がねじれる茎捻転(けいねんてん)を起こし、強い痛みと吐き気などを生じて、緊急手術が必要となることもあります。

ちょっと太っただけ、便秘のせい、などと見逃されることも多いため、上記のような症状に気づいたら、卵巣腫瘍を念頭に、早めに婦人科を受診しましょう。

卵巣腫瘍の早期診断には経膣(けいちつ)超音波検査が有効ですが、大きくなったものでは経腹超音波検査のほうが有効な場合もあります。また、腫瘍の種類や周囲の臓器との位置関係などを確認するのにCTやMRI 検査が、腫瘍が良性か悪性かの判断の目安には腫瘍マーカーが用いられますが、最終的な判断は、手術で摘出した腫瘍を顕微鏡で調べる病理検査によって行われます。

良性でも定期的な検査は欠かさずに


小さなものの場合は、のう腫ではなくて、一時的に生じて自然に消えてしまうのう胞もありますから、良性で自覚症状もない場合は経過観察のみ行いますが、大きくなる場合は、悪性に変化したり、捻転を起こす危険が高まるため手術が必要になります。

良性で腫瘍の大きさが直径10cm以内なら、腹腔鏡(内視鏡の一種)による手術が可能なことが多く、手術の傷も小さく2日~数日の入院ですみます。しかし、それ以上大きい腫瘍や、癒着があったり悪性が疑われるときには開腹手術が必要になります。

手術は、腫瘍部分だけを摘出する場合と、卵巣全体を摘出する場合とがあり、腫瘍の大きさや性質、患者さんの年齢や妊娠の希望などを考慮して選択されます。
たとえば若い人で、これから妊娠したい希望がある場合には腫瘍部分だけを摘出します。閉経後の女性では卵巣全体、または反対側の卵巣もとるなど、患者さんの状況によって異なる手術法を選択できる場合もあるため、自分の希望をはっきり伝えることが大切です。

しかし、腫瘍が大きく癒着がある場合などでは、卵巣ごと摘出しなければならないこともあります。その場合も、卵巣は1つ摘出しても残った1つが正常に働けば、妊娠は可能です。やむを得ず両側の卵巣を摘出した場合、更年期障害に似た症状が出やすいため、卵巣ホルモン補充療法などを行うこともあります。

卵巣腫瘍は発見が遅れがちな病気。もう少し早く発見していれば出産も可能だったのに…、卵巣を切除しなくてもすんだのに…、ということにならないために、異常を感じたら婦人科を受診し、腫瘍の有無を確認しておくことが望まれます。
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