肩からセーター、掛けてますか?こんばんは、バブル時代研究家のDJGBです。
先日、唐突に東京都知事選への意欲を表明し、世間の話題をさらった俳優・石田純一。最終的に出馬は見送ったものの、その影響は多方面に及んだようで、今後のテレビ出演やスポンサー収入への影響を心配する声も上がっています。


石田純一といえば、80年代後半~90年代にかけて数多くのトレンディドラマに出演した、“元祖トレンディ俳優”ともいうべき人物。当時は「プロデューサー巻き」や「素足に革靴」という独特のファッションでも一世を風靡したのですが、若い人にとってみれば、妻でプロゴルファーの東尾理子とともにワイドショーをにぎわしているイメージしかないかもしれません。そこで今回は、彼がトレンディ俳優の地位を確立した1988年にさかのぼり、その原点をふりかえってみましょう。

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■「抱きしめたい!」からトレンディドラマは始まった!

石田純一の出世作といえば、1988年のドラマ「抱きしめたい!」。
浅野温子と浅野ゆう子、いわゆる「ダブル浅野」が主演し、平均視聴率18.5%(関東地区)を記録。フジテレビによるトレンディドラマブームの走りとなった作品です。主題歌はカルロス・トシキ&オメガトライブ「アクアマリンのままでいて」、劇中音楽を担当したのは、まだブレイク前のピチカート・ファイヴでした。

ドラマは売れっ子スタイリストの池内麻子(浅野温子)と、幼なじみの早川夏子(浅野ゆう子)を中心としたラブコメディ。第1話では、家賃25万円のマンションに住み、月額基本料金2万3000円(当時)の携帯電話「TZ-802型」でバリバリと仕事をこなす麻子の姿が描かれます。

石田純一はこのドラマで雑誌『スイッチ』の副編集長 二宮修治を演じ、「すこしキザな優男」というキャラを確立します。ちなみに二宮は早稲田大出身、世田谷生まれの次男で、今は実家で両親と同居しているものの、すでにたまプラーザにマンションを購入済み、という設定です。

まだ舶来ブランドが物珍しかった時代、ヴェルサーチの麻のジャケットをサラリと着こなす当時33歳の石田は当時、たしかにスタイリッシュでした。


■「素足に革靴」ポリシーにはあのアスリートが絡んでいた!

産経新聞のインタビュー(2015年)によれば、石田純一が「素足に革靴」を始めたのはブレイク前の1985年。イタリア・ミラノの地下鉄ですれ違ったサラリーマンのファッションがヒントになったようです。以下産経新聞より引用。

“ぼくは冬もはかないですよ。もう14、5年前のことですかね。沖縄でプロゴルファーの宮里3兄妹とスポーツジムで一緒に運動していたとき、小学生たちが「あっ、石田純一!」とやってきて、ズボンをまくり上げたんです。そのときは靴下をはいていまして、ずいぶんがっかりされちゃった。それで3兄妹に「夢を壊すから、靴下ははかない方がいい」と言われました(笑)。なので冬もはかない。やせ我慢です。”(引用ここまで)


都知事選前の記者会見でも見せた『プロ意識』は、宮里3兄妹譲りだったんですね!


■必聴! 平成のモテ男がリリースした名曲「ジゴロ」

バブル時代に戻ります。「抱きしめたい!」でブレイクした石田純一。翌1989年(平成元年)には完全にキャラが定着し、CMでも引っ張りだこに。

●「UCC アロマージュ」
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●「カシオ 電子手帳 DK5000」
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極めつけは1992年のデビューアルバム「EGOIST」。作詞:松本隆、作曲:田島貴男(ORIGINAL LOVE)、編曲:羽毛田丈史という豪華スタッフによる7曲目「ジゴロ」は出色の出来栄えです。ぜひその歌声をYouTubeで。

●「ジゴロ」
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■1988年。いっぽうそのころ、のちの家族たちは…。

石田純一がトレンディ俳優として羽ばたいた1988年は、のちの“石田ファミリー”にとっても転機の年でした。


●松原千明…「探偵!ナイトスクープ」の初代秘書に抜擢。
1988年3月、朝日放送の名物番組「探偵!ナイトスクープ」がスタート。上岡龍太郎局長を支える初代秘書に抜擢されたのが、女優として活躍していた松原千明でした。松原はこの年、石田純一との結婚を発表し、約一年で番組を降板。1990年、石田との間に産まれたのが、ファッションモデルのすみれです。


●東尾修…通算250勝を置き土産に現役引退。
現在「理子パパ」として知られる元西武ライオンズの投手東尾修は、「抱きしめたい!」がクライマックスを迎え視聴率20%越えを連発していたこの年9月に、プロ野球通算250勝を達成。シーズン終了後に現役引退を発表します。


それぞれの節目となった1988年から四半世紀が過ぎています。
トレンディ俳優と女優の娘はハワイで立派に成長し芸能界へ。ケンカ投法で恐れられた大投手は孫に目の無いおじいちゃんに、その娘はプロゴルファーになり、そして全員が家族となっています(ややこしくなるので、いしだ壱成については省略)


■トレンディドラマの原点、もう一度見直してみては?

「抱きしめたい!」は同時代の女性の共感を呼び、以降1989、1990、1999、2013年と定期的にスペシャルドラマが制作されています。トレンディドラマというと少々軽薄なイメージがあるかもしれませんが、「抱きしめたい!」の脚本を手掛けたのは、のちに向田邦子賞を受賞する松原敏春。ストーリーには友情と恋愛、仕事と結婚、子供のいない夫婦、そして不倫といった普遍的なテーマも盛り込まれ、今でも十分に鑑賞に堪える作品です。

7月31日までフジテレビオンデマンドでオトクな全話パックが配信されているから、バブル時代を体感したい方はいますぐチェキラ!


(バブル時代研究家 DJGB)

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