■そうめん派?ひやむぎ派?


夏が来ると無性に恋しくなるのが、「そうめん」「ひやむぎ」。どちらも細くてつるんとした喉越しが、清涼感を与えてくれますよね。

ところで、「そうめん」と「ひやむぎ」、あなたはどっち派ですか?


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「そうめん」と「ひやむぎ」は、どちらも小麦粉・塩・水という同一の材料を使って作られています。違うのは、麺の太さ。日本農林規格(JAS)では、機械で製麺する場合、長径が1.3mm以下なら「そうめん」、1.3mm以上1.7mm未満なら「ひやむぎ」と定められています。

こうしてみると、

「そうめん」と「ひやむぎ」は、麺の太さが違うだけで、味は全く同じなんじゃないか

と思えてきませんか!

そこで今回は、「そうめん」と「ひやむぎ」の味を比較してみることにしました!材料が同じであれば味は全く一緒なのか、それとも微妙に違いがあるのか…!?



■そうめん、ひやむぎ、うどんを味覚センサーで分析!

さっそく、そうめんとひやむぎ、そして「うどん」を用意しました。実は、うどんもそうめんとひやむぎと材料は同じ。JASによれば、太さが1.7mm以上であればうどんになるようです。


断面を比べた様子はこちら。


そうめん、ひやむぎ、うどんの順で太くなっていることが確認できます。

味比べは、3種類を同時に食べ比べるのもアリですが、繊細な味の違いを調べるにはこいつを使うのが良いでしょう。


味覚センサー「レオ」です!


レオは、食べ物の味覚(甘味・旨味・塩味・酸味・苦味)を1~5段階で客観的な数値で表現してくれるセンサーです。

レオを使って、今日こそ3種類の麺の味の違いをはっきりさせてしまいましょう!


いざ、分析!


---(分析終了)---


それでは、レオで味覚分析をした結果をお伝えします。



いずれも味が全体的に弱めで、五角形が小さいところは共通していますね。ぱっと見あまり違いがないようにも見えますが、なんと甘味がびみょ~に違いました!


なんと、「ひやむぎ」と比べると、「そうめん」の方がびみょ~に甘味が低い傾向にありました。また「そうめん」と「うどん」では甘さが明確に違ったのです!

つまり、材料が同じなのに、微妙に味に変化があったのです!

これは、太さによって表面積に対する体積の割合が異なることが理由だと考えられます。太さが細い方が、体積に対する表面積の割合は大きくなります。これにより、太さが細い方が、茹でた時にお湯の中にデンプン(甘味成分)が流れやすくなります。その結果、同じ量の麺を茹でても、茹でた後に食べる麺では、細い方が甘味が低くなるのでしょう。


材料は同じでも、仕上がりの太さの違いによって味に影響してくることがあるのですね。「そうめん」より「ひやむぎ」を好む方は、「ひやむぎ」の方が甘味が強い気がすると感じているのかもしれません。

以上より、「そうめん」と「ひやむぎ」は微妙に甘さが違うことが発覚しました!

今度「そうめん」と「ひやむぎ」の違いが話題になりましたら、ぜひドヤ顔でみんなに教えてあげてくださいませ!



(味博士)


味覚センサーのことがもっと知りたい方は、「味博士の研究所」もチェックしてみてください!