月経は体調を敏感に映し出すバロメーター。月経周期や経血の状態をチェックするのと同時に、基礎体温を測ると、体調管理や更年期の予測に役立ちます。

体調を管理する 大切な情報の宝庫が基礎体温

女性のからだのリズムを知るのに、とても重要なのが基礎体温。心身ともに安静にしている時の体温を、基礎体温と言います。ウイミンズ・ウェルネス銀座クリニック院長の対馬ルリ子先生によると「毎日、検温することでホルモン分泌の変化が一目瞭然! 体調を把握するのに役立ちます」とのこと。

「基礎体温は起床時、寝たままで舌下に体温計をはさんで測り、その数値をグラフ化します。女性ホルモンが正常に働いているのであれば、月経と月経の間で、低温期(排卵前)と高温期(排卵後)の二相に分かれます。どちらか一方が続いたり、ジグザグになったら要注意。女性ホルモンのバランスが乱れている可能性があります」(対馬先生)

妊娠の可能性のほか 更年期の早期発見にも

基礎体温のグラフからは、たくさんの情報を読み取ることができます。まず、次の生理が予測できるというのが大きなメリット。「高温相(体温の高い時期)」は「14日間前後でほぼ一定」という特徴から、排卵後は次の生理が始まる時期を予測することも可能です。たとえば、生理周期が整っている場合、今日が高温相に入って5日目なら、あと9日ほどで生理になることが予測されます。

大切な予定がある場合、生理日を避けてスケジュールを立てるといったことが可能に。また、生理前の肌荒れ、むくみ、イライラする時期はもちろん、体調のいい日も事前に知ることができます。

そして閉経の年齢に近づいている場合、基礎体温を測ることで更年期症状をはやく知ることができます。更年期だと、低温相の期間が次第に短くなり、頻発月経の症状が現れます。高温相の期間が短くなる場合やなくなってしまう場合もあります。逆に、更年期に入ると低温相が続くようになります。更年期を早めに知ることができると、自分にあった対策をとることができるので、更年期の訪れや老化をゆるやかにすることができるといわれています。

面倒な人でも続けられる高性能の体温計も登場

今まで基礎体温は、毎日同じ時間に計測する必要があり、忙しい朝に計測を忘れたり、数値をメモしグラフ化するのがめんどうでした。でも、最近では、10秒で予測検温ができたり、スマートフォンで計測した温度を一括管理できるなど、とても便利になりました。こういった高性能の体温計は2000円前後で販売されています。

基礎体温のグラフは、健康な人の体調管理はもちろん、婦人科を受診する際にも、とても重要な情報となります。医師も、適切な治療を提案しやすくなるので、毎日を快適に過ごすためにも、ぜひ基礎体温をつけましょう。

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