東日本大震災から5年がたちました。震災直後はあれこれとストックした防災用品なども、すっかりしまい込んだままにしていませんか?
震災を経験された東北の方に伺った「あの時、欲しかったもの」「あってよかったもの」「あの後、備えたもの」を、貴重な体験談とともにお伝えします。

食料は水がなくても食べられるものを。ペットのえさも忘れずに

「うちにはカセットコンロがあったのでそれで煮炊きができましたが、専用のボンベが2本しかなくて。もっと買っておけばよかったと思いました」と言うのは、岩手県奥州市のKさん。
「食料品や日用品の買い置きは重要ですね。何しろ牛乳や卵、トイレットペーパー、ドッグフードやキャッフードなどは1ヶ月ぐらいお店に出ませんでしたから。米や水、缶詰など、もっと買い置きしておけばよかったと思います」
また、地震後は食欲がなく、台所に立つ気力もなかったという宮城県仙台市のAさんは「何もする気が起きなかったときには、パンの缶詰をあけて食事がわりにしたこともありました」と言います。
「水は貴重品なので、米は無洗米があるといいと思います」と教えてくれたのは、宮城県大崎市のHさんです。「飲料水のストックも大切。また、給水車に長時間並んでも、容器がなくて少量しか持ち帰れなかった時は、ポリタンクと台車があればよかったのにとつくづく思いました」。

ゴミ袋や生理用ナプキンは意外な使い方もできる

「震災以来、ゴミ袋は常に多めにストックしています。ゴミ袋は洗濯ものを入れたり、いざとなったらトイレとしても使えるなど便利でしたから。日用品ではほかに、リンスインの水なしシャンプー、トイレットペーパーも買い置きしています」と言うのは、福島県いわき市のDさん。前出のHさんは「お風呂に1ヶ月ほどは入れなかったので、ウエットタオルが欲しかったです」と言います。
そのほか、災害時に便利な日用品としては「生理用ナプキン。いざとなれば止血や、濡らして保冷剤などにも使える」「食器が洗えない時にラップは便利。防寒や止血にも使える」といった声もありました。

太陽光で充電できる電灯が便利。キャンプ道具もお役立ち

前出のKさんは「庭で使っていた、太陽光で充電できる外灯が役に立ちました。昼間充電して、夜は部屋の中に持ち込んでライト代わりになりました」。Hさんは「ろうそくで火事を出した家もあったので、震災後、太陽光で充電できるランタンを買いました」と言います。
「電気は2日後の夜中に復旧しましたが、それまではキャンプ用のガスランタンを使いました。暖房もなくて寒かったので、スキーウエアを着ていました。キャンプ道具はいろいろと心強かったです」(前出・Aさん)

体験者の声を参考に、この3月を、賞味期限が切れる前の保存食を食べて新しいものに入れ替えたり、非常用持ち出し袋の中身を再点検する機会にしては?

(編集・制作 (株)からだにいいこと)