体を動かすのもおっくうだった冬の峠を抜け、「久しぶりに運動でもしてみようかな?」と思っている人も多いのではないでしょうか。
「体はしっかり使って躍動させることで、どんどんと性能がアップしていきます。体を使うことを習慣化している女性は、心身ともにエネルギーにあふれ、魅力的です」と言うのは、アンチエイジングにも詳しい内科医の桐村里紗先生。
ただし桐村先生によると、運動には、やればやるほどキレイになる運動と、その反対に、やればやるほど老ける運動があるのだとか! その違いはどこにあるのでしょうか。

「ユーストレス」か「過剰なストレス」かが分かれ道

「まずは、運動は心身に対するストレスであることを知っておきましょう。ストレスと聞くと悪いことと思う人も多いと思いますが、まったくのノーストレスでは、心身は怠けてしまい、むしろ不健康になります。
一方、適度な運動がもたらすストレスは『ユーストレス』と言い、ミトコンドリアの数と質をアップさせるので、抗酸化力が高くなります。これが、運動が体にいいと言われる理由です。
ところが、過剰なストレスを与え続けると、心身はリカバリーできずに弱ってしまいます。過剰な運動はやればやるほど元気がなく、老けてしまうことになるのです」(桐村先生)

ミトコンドリアとは、人間の細胞の中にあるエネルギー産生工場。この工場では、エネルギーが産生される一方、排気ガスや産業廃棄物として、体のサビの原因である活性酸素や老廃物が生まれています。
「適度な運動を繰り返すと、質のいいミトコンドリアからエネルギーが十分に作られて、活性酸素や老廃物も上手に処理されるようになります。
一方、過剰なストレスを与える運動を繰り返すと、ミトコンドリアが劣化して、エネルギーがうまく作られないだけでなく、活性酸素や老廃物が蓄積され、体が酸化してしまうのです」(桐村先生)

ミトコンドリアの質と量をアップする運動方法

では、ミトコンドリアの質と量をアップさせる「適度な運動」とは、どのような運動なのでしょうか。

「ズバリ有酸素運動、しかも心拍数が毎分120回程度になる強さが最適です。
有酸素運動をすると呼吸数が増えるので、取り入れる酸素が増えて、活性酸素も増えるため、一時的に体が酸化します。この状態を繰り返し作ることにより、活性酸素を消去する抗酸化酵素が体の中で増えます。これがミトコンドリアの質と量がアップして、抗酸化力が高まった状態です」

心拍数が毎分120回を維持できる運動は、普段から運動を行っているかどうかによって違います。
「運動に慣れていない人がランニングを行うなら、まずはランニングとウォーキングの間ぐらいのペースで、20分程度から始めましょう。また、リカバリー期間を置くことも大切です。運動後に疲れが抜けないと感じたら無理せずに、リカバリー日を作りましょう」

最近は簡単に心拍数が測れるアプリもたくさんあるので、利用してみるのもいいですね。

【参考】
「美女のステージ」に立ち続けたければ、その思い込みを捨てなさい』(光文社)

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