国産茶葉を100%使用した烏龍茶「日本の烏龍茶 つむぎ」。この「つむぎ」が2月29日に味わいを一新し、さらにティーバッグを販売開始するということで、中国茶評茶員・茶芸師のsatominとしては、つむぎの茶葉を茶器で淹れて飲んでみたい!どんな味・香りがするのか気になる…
と、お茶好きの深い沼にはまっていたところ、日本コカ・コーラさんにティーバッグをご提供いただきました。やったーとばかりに、さっそく「つむぎ」を茶器で淹れたレビューをしたいと思います。


■「つむぎ」の茶葉を茶器で淹れてみた!

茶葉から抽出したお茶だけでなく、お茶好きとしては茶葉を見たい衝動にかられます。お茶の審評は、お茶を淹れる前の乾燥した茶葉(干茶)と、お茶を淹れた後の茶殻(葉底)、そして抽出した茶水を見ます。

今回、お茶の審評用の鑑定杯と蓋碗で淹れてみることにします。

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まずは、ティーバッグから茶葉を取り出します。

こちらが「つむぎ」の茶葉(外観)。
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国産の茶葉100%の烏龍茶(半発酵茶)の茶葉です。新しく原材料にかぶせ茶を追加したとのことで、パッケージの原材料の箇所には「烏龍茶(国産)(かぶせ茶5%)」の記載が。

かぶせ茶というのは、お茶の葉の摘採前に、茶の木を一定期間被覆する栽培方法(被覆栽培、覆下栽培)で、玉露や高級な煎茶でも行います。日光を遮ることで鮮緑色になり、カテキンの生成を抑えアミノ酸などの旨みの多いお茶になります。覆い香がすることも特徴の1つです。

茶葉はティーバッグ用なので抽出しやすいようにとても細かくなっています。黒褐色の茶葉に、まれに白っぽい葉が混ざっていて、いくつかの茶葉がブレンドされています。ほのかに香ばしい香りが感じられます。


烏龍茶は半発酵茶とも呼ばれ、茶葉の酸化を途中までで止めて作られたお茶です。一般的な烏龍茶の工程は、萎凋、做青(揺青)、殺青、揉捻、乾燥になります。烏龍茶は各工程の度合いによって風味や香り、色沢、形状が変わってくるので、様々なお茶があるのも特徴です。


◆鑑定杯で淹れてみました
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濃い赤褐色の水色で、粉が多く濁りがあります。香ばしさの中にほのかに甘い香りがします。やわらかい渋みが舌にうすくベールのように残り、飲んだ後にわずかな甘みが感じられます。

◆蓋碗で淹れてみました
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赤褐色の水色です。鑑定杯同様、粉が多い為濁りがあります。甘い火香が心地よいです。渋みも苦みも少なく、鑑定杯のときよりも甘みが感じられます。後からふんわりとスモーキーな味わいに包まれます。


蓋碗の2煎目でいれたものはこちら
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水色は薄くなって香りは少なくなっていますが、渋さもやわらいでやさしい味になっています。


一方、茶殻(葉底)は茶葉が細かくなっていて、ブレンドによって濃い褐色に薄褐色の葉が所々に混じります。ほのかな甘い香りの底にメンソール系が感じられるような。


最後はティーバッグをカップに入れてお湯を注いだものも。ティーバッグ1個分(2グラム)で2分とパッケージの指示通りに浸出します。
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赤褐色の水色で、ティーバッグで粉が出ない為、亮度、透明度共に茶器で淹れたときよりも高いです。渋みは抑えられているようで、あまり感じられずほのかに甘みがあります。口の中がサッパリするので脂っこい食事のお供などにいいかも。



ティーバッグ用の茶葉は微細な為、ティーバッグで淹れるのが最適ですが、茶器を使って茶葉で淹れると本来のお茶が味わえ、高温で茶葉全体に一気にお湯がまわるので香りの高いお茶になります。

たまにはティーバッグや茶葉を使って淹れたお茶もいいものです。烏龍茶のティーバッグなら2、3回お湯を足して飲めるのもうれしいところ。10パック入りで369円(メーカー希望小売価格、税抜き)、1回約37円とお財布にもやさしい!さらに、「つむぎ」は茶葉の栽培からすべての製造工程を日本国内で実施しているということで、やっぱり安心ですね。


淹れたての良いところはお湯を注ぐと香りがたつこと。お湯を注いだ瞬間の香り、お茶を飲むときの香りと楽しめます。五感の中で嗅覚だけが、感情や記憶に関係する大脳に直結しているので、香りは気分転換やリラックスにもよいそう。ペットボトルも手軽でよいですが、リラックスしたい時などはティーバッグ・茶葉でお茶を淹れてみては。


(satomin@中国茶評茶員・茶芸師)

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