1月に行われた全豪オープンテニスで6度目の優勝を飾り、あらためて強さを見せつけたノバク・ジョコビッチ選手。その強さの秘訣は徹底したグルテンフリーの食事による肉体改造と言われていますが、もう一つ注目されているのが「はちみつ」です。ジョコビッチ選手は毎朝必ずスプーン2杯のはちみつをとると、著書で明かしています。
はちみつは、私たちの健康にどのようにいいのでしょうか。

進むはちみつの医学的研究 古来から万能薬としても

「はちみつを常備するのは、家にちょっとした薬局があるのに等しい」と言うのは『ひとさじのはちみつ』(マガジンハウス)の著者であるエッセイストの前田京子さんです。
はちみつの持つパワーに魅せられ、世界中のはちみつ研究にも詳しい前田さんによると、はちみつはインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」でも医薬として扱われており、明朝の『本草綱目』でも万能薬として記されているなど、昔から健康、長寿のカギとされていたそう。
また最近では、ニュージーランドのマヌカハニーを中心にはちみつの医学的研究が進み、「メディカルハニー」とも言うべき医療用はちみつの分野も確立しつつあるのだとか。

「目覚めのひとさじ」は脳に効く

朝2杯のマヌカハニーを食べているというジョコビッチ選手ですが、朝はちみつをとるのにはどういう効果があるのでしょうか。

「はちみつの糖分は砂糖と違って、すでにブドウ糖と果糖に分解されているから、寝ぼけた脳の細胞にすばやくダイレクトに燃料を投下してくれます。また、はちみつは全20種類のアミノ酸をはじめ、各種栄養素をからだに吸収されやすい形で含んでいるので、1日を始めるにあたっての栄養補給としては、理想的なのです」(前田さん)

また朝とるなら、はちみつと一緒に緑茶を飲むのもおすすめだそう。理由は、はちみつに唯一不足しがちな栄養素であるビタミンCを補ってくれるから。また、はちみつはシナモンと一緒にとると、免疫力を増強するという研究もあるので、はちみつをかけたシナモントーストも、朝食メニューにおすすめです。

「寝る前のひとさじ」でぐっすり疲労回復

さらに、朝以上にベストな時間帯といえるのが「歯磨き後、寝る前」のひとさじだそう。からだが細胞を修復し、新しい細胞を生み出す時間帯は夜の10時~2時といわれますが、はちみつが得意とするのは「傷ついた細胞の修復」なので、この時間帯にとればその効果を最大限に発揮でき、疲労や不調の回復に役立つというわけです。

また、はちみつには鎮静作用があり、ストレスを取り除いてくれるため、安眠効果も期待できます。さらに、はちみつには虫歯菌を退治する効果も報告されているため、歯磨き後にとることは、虫歯を防ぐことにもつながります。

このほか、はちみつには抗菌作用や整腸作用なども認められており、目薬や胃薬にまで使われているのだとか。
おいしいだけじゃないはちみつとのつきあい方、始めてみませんか?

【参考】
ひとさじのはちみつ』(マガジンハウス)