スマホを使っている時、無意識に歯をかみしめていませんか? 「実はスマホを打つ姿勢が食いしばりを誘発、『スマホあご』が増加しているのです」と警鐘を鳴らす、顎専門のカイロプラクター、整顎ドクターこと藤原邦康先生にお話を伺いました。

前傾姿勢が交感神経のスイッチをオンにし、食いしばりを誘発

スマホを使う時は、手元と目が近くなるので、どうしても首が前に出た前傾姿勢になります。首が前に倒れることによって自然に歯をかみしめやすくなるだけでなく、前傾姿勢になると交感神経がオンになり、歯とあごに力が入ってしまいます。ボクシングなどでパンチする時は前傾姿勢になるように、前傾姿勢は脳にとっては戦闘態勢。緊張を高め、歯を食いしばって、攻撃に備えようとするのです。
自分は食いしばっているつもりはないという人は、鏡で自分の舌をチェックしてみてください。舌の周りに歯型がついていれば、無意識に食いしばっている証拠です。また、歯医者さんで奥歯のすり減りを指摘されることもあります。

食いしばりが続くとあごがゆがみ、さまざまな不調を引き起こす

実はあごの骨は頭蓋骨にぶら下がっているだけなので、あごの関節(顎関節)はとてもゆがみやすいのです。上の歯と下の歯が合わさっている時間は1日のうちで19分が理想と言われていますが、スマホを使っている間じゅう歯をかみしめているような状態が続くと、顎関節に負担をかけ、ゆがみを引き起こすことになります。

顎関節がゆがむと、口が開きずらくなったり、あごを動かすと音がしたり痛んだりするほか、肩こりや頭痛、耳鳴り、顔のゆがみなどの原因になることもあります。
また、あごの筋肉は目の奥にある蝶形骨とつながっており、顎関節がゆがむと目の奥が締め付けられるような痛みを感じたり、眼精疲労を加速したりすることもあります。スマホによって酷使されている目を、さらに疲れさせているのが「スマホあご」なのです。

唇を閉じたまま「ポカン口」をすることで口元のたるみも予防

あごの関節は「不随意運動」といって姿勢や呼吸などにともなって無意識に動く一方、「随意運動」といって自分で意識的に動かすこともできるのが特徴です。「スマホあご」にならないためには、この性質を利用して、食いしばりを防ぐのがポイント。
スマホを使っている時、なるべく前傾姿勢をやめるほか、右手に持っていたら左手に持ち替える、立っていたら座るなど、時々姿勢を変えると食いしばりが自動的にリセットされます。
また、口元をゆるめる「ポカン口」をするのも効果的。この時、口を開けずに唇は閉じたままでも大丈夫です。
スマホを使いながらの食いしばりは、口元のたるみや法令線の元にもなります。気づいたら「ポカン口」を行って、「スマホあご」もたるみも防ぎましょう。

【関連記事】
  • 【スマホうつ】になりやすいスマホの使い方 ワースト3
  • 便座より汚い!?働く女性のスマホ、キーボード、化粧品事情