♪雨は夜更け過ぎに…。このフレーズだけで、”師走感”が醸し出せます。ということで、今日は年末の風物詩、JR東海のCMシリーズ「クリスマス・エクスプレス」をふりかえります。

1988年、JR東海は東海道新幹線のCMキャンペーン「HOME-TOWN EXPRESS」のクリスマス特別バージョン(X'mas編)を放映します。主演は当時15歳(!)の女優、深津絵里。この年の10月には“高原里絵”名義でCDデビューも果たした、注目のニューフェイスでした。

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CMのキャッチコピーは「会うのが、いちばん。」新幹線を、単なる交通機関としてではなく「人と人をつなぐコミュニケーションツール」として捉えたCMは若者たちを中心に大きな反響をよびます。スマホはおろか、ケータイすら珍しかった時代。遠距離恋愛は、ドラマなどでも頻繁に描かれたテーマでした。


翌1989年からは、CMタイトルも「クリスマス・エクスプレス」へと変更。以降、牧瀬里穂(1989)、高橋リナ(1990)、溝渕美穂(1991)、吉本多香美(1992)といった面々がこのCMから飛躍してゆきます。
演出を手掛けたのは、日本を代表するCMディレクター、早川和良。「クリスマス・エクスプレス」シリーズが展開された5年間は、ちょうど日本経済のバブル絶頂から崩壊までの時期とぴったり重なります。このCMが今も輝いて見えるのは、清新な映像に、当時の日本の空気が見事に閉じ込められているからでしょう。

BGMは、ご存じ山下達郎の「クリスマス・イブ」。1983年にアルバムからシングルカットされていましたが、このCMに使用されたことがきっかけで飛躍的に認知が高まり、翌1989年には発売から6年6ヶ月目にしてオリコンシングルチャート1位を獲得。これは当時の最長記録でした。
いまや年の瀬の訪れを知らせる風物詩となった感もある「クリスマス・イブ」は、1987年以来、実に29年連続オリコンTOP100入りという記録を更新中です。


今年も12月15日から「2015 クリスマス・スペシャル・パッケージ」仕様のシングルが発売。オリコンランキングの集計期間上2016年度となる2015年12月21日~のセールス次第で、前人未到の30年連続TOP100入りが見えてきますが、果たして…。


ところでこのCM、歴代の女優についてはよく知られていますが、相手役の男性のことは、あまり語られません。
深津絵里の相手役として、柱の陰からムーンウォークで現れる恋人を演じていたのは、当時ダンサーとして活動していた武口明(武口あきら)さん。ジャニーズJr.の一員として少年隊、シブがき隊、近藤真彦、田原俊彦らのバックダンサーを務めたのち、舞台やミュージカルで活躍していたころ、CM出演のチャンスをつかんだそう。

これだけ反響を呼んだCMですから、出演者にとってもキャリアの転機となっているハズ、と思って調べると…なんと現在、意外な場所でご活躍中との情報をキャッチ。バブル時代研究家としては、行ってみるしかありません。


ということで、東銀座のとあるお店に来てしまいました。

美味しいお料理とお酒をいただいたあと、空気を読みながら店長さんに思い切って突撃! 少ないコミュニケーション能力を最大限に発揮して説得。
交渉の結果、お写真OKいただきました!

あらためまして、現在、魚然 銀座三丁目店の店長を務める武口明さん。お忙しい中、突然のお願いにも関わらずご対応くださりありがとうございました。
店内のテーブルを見渡し、キビキビとオーダーを取るその所作は、心なしかCM中のブレイクダンスを思い起こさせるような、そうでもないような。この日も、DJGBの空いたグラスをすばやく見つけ、メニューにない「魔王」の水割りをオススメしてくれました。

お店の魅力は何といっても新鮮な刺身盛と、日本酒、芋焼酎の豊富な品ぞろえ。長崎から仕入れた新鮮なマグロを店内でさばいて提供しているそうで、DJGBもお刺身に加えてユッケ風の「ねぎとろじゃがいもサラダ」を美味しくいただきました。忘年会の予約も絶賛受付中だそうですよ!


余談ですが武口さんはCMから2年後、伝説のラッパー・MCコミヤ(M.C. Kommier)のバックダンサーも務めた実力派。次にお邪魔するときはぜひそのお話も聞かせてくださいね!


【お店情報】
炉端焼 魚然 銀座三丁目店
住所:東京都中央区銀座3-13-11 銀座芦澤ビルB1
アクセス:地下鉄 東銀座駅より徒歩1分 、地下鉄 銀座駅より徒歩5分
定休日:日曜
営業時間:ランチ 11:30~14:30、ディナー 17:00~23:00


(バブル時代研究家 DJGB)


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