先日の記事「【驚き】家電のシャープが茶葉を販売と話題に」で、ヘルシオお茶プレッソ用の碾茶(てんちゃ)をぜひレビューしたいと、ダメもとでコラム上でお願いしたところ・・・。シャープさん(@SHARP_JP)公式に即座に反応してもらい、なんと!碾茶とヘルシオお茶プレッソ本体を送ってもらえることに。
その対応力の高さと仕事の速さに感心しているうちに商品が到着。これがあの話題の茶葉!実物を目の前にするとふるえます。

黒箱をあけると、丁寧なごあいさつ状が。うやうやしく白い紙に包まれた碾茶の茶缶がお目見えします。さすが60グラム6,000円の京都宇治産の碾茶。高級感たっぷりの演出です。
箱と缶の裏のラベルには「この商品は、「ヘルシオお茶プレッソ」専用茶葉として、シャープ(株)と三井農林(株)が共同開発した商品です。」との記載が。そして「SHARP」のロゴが目をひきます。
そして・・・本体のヘルシオお茶プレッソもやってきました!赤×黒のお茶プレッソは風格が漂います。左側がお茶の粉とお湯を混ぜ合わせてお茶を淹れるお茶容器。右側がお茶の葉を挽くお茶うす。後ろには沸かす水タンクがあります。

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それでは、「ヘルシオお茶プレッソで飲む抹茶」をヘルシオお茶プレッソで作ってみたいと思います。さらに!【機械 vs 人力】碾茶を人の力で挽いた抹茶と比べてみます。さて勝敗の行方は?

◆碾茶を挽いて抹茶を作ってみよう!
※用いる碾茶はすべて同じものを使用。

【機械まかせでやってみた~茶葉を挽く編~】

まずはお茶の葉の説明書やらお茶プレッソのマニュアルを読んで作り方を確認。茶葉の量はTE-TS56Vの場合、約7グラム(付属スプーン大5と1/2)とのこと。※てきあがり粉末量は約6グラム。
黒い缶の中の内袋から碾茶をお皿に出してみます。製造工程で揉捻を行わない為、撚りがなく青海苔のようなお茶の葉です。
この茶葉を茶うすで挽いて粉末茶にします。茶うすの挽きかた調節ダイヤルを「細」にあわせ、お茶プレッソ付属のスプーン(大)で碾茶を茶うすにいれていきます。

お茶の葉を投入したら茶うすのフタをします。挽くボタンで1→2→3→4→まとめ挽きを選んで「スタート」ボタンを押すと、茶うすで碾茶が挽かれていきます。
お茶の葉を挽き終わると「ピーピーピーピー」と音がなるので、茶うすを数回たたいて受け皿を引き出します。
受け皿を引き出すと色鮮やかな抹茶が!挽きたての抹茶は香りも高く、鮮やかな抹茶色です。思った以上の良い出来にテンションがあがります。

お茶プレッソで碾茶を粉末状にできたので、次は人力でお茶の葉を挽きます。


【人力でやってみた~茶葉を挽く編~】

お茶の葉を挽くのには、すり鉢とお茶ミルの2通りやってみました。
お茶の葉はすり鉢、お茶ミルともお茶プレッソの付属スプーン(大)で1杯。お湯は60~70CC。

まずはすり鉢で挽いていきます。お茶の葉を挽くので茶うすと同じ陶器製のすり鉢とすり棒を使いました。すり鉢の底には丸い穴が無数にあいています。
小さじ1/4ずつ茶葉をすり鉢の中にいれ、茶葉をすり潰すようにすり棒を押し付けながら、円を描くように茶葉全体を挽きます。ゴリゴリ、ゴリゴリ。
挽いてお茶の葉の粒度が細かくなるほど明るい黄緑に変わってきます。挽きおわるのに約3~4分。意外と早く挽けます。


次は、お茶専用のミルでも挽いてみます。すり鉢よりも力もいらず簡単に挽ける優れもののお茶ミルを使用。

本体に茶葉を入れた後フタをしめてハンドルをはめます。ハンドルを時計回りにまわして挽いていきます。ぐるぐる。ぐるぐる。
マニュアルによると1グラムで50回転!!!
30秒ほどで挽くことができました。お茶専用ミルなだけあり、すり鉢よりも短時間で、しかも細かく挽けているように見えます。


ということで、3つとも挽き終わりました。それぞれ挽いた粉末茶を左から挽く前のお茶の葉(碾茶)、お茶プレッソ、お茶ミル、すり鉢と並べてみます。
なんだか段々粗くなっていっているような。。。
でも、はじめの青海苔のようなお茶の葉と比べるとどれもお湯に溶ける程度の粉末状になっています。ということは、準備もいらずサクッと挽けた人力(すり鉢・お茶ミル)のほうが、お手軽という点ではリードか?!とはいえ、最後の味わうところまでが勝負です。まだまだ先はわかりません。


さて、前半は終わりです。ではいよいよお湯を注いで抹茶を作ります!


【機械まかせでやってみた~お茶をつくる編~】

お茶プレッソで挽いた抹茶をつかって、温茶モードで作っていきます。まず本体裏の水タンクに水をいれます。抹茶の場合は水位1で。
お茶容器のフタカバーをあけて挽きたての粉末茶を付属スプーンの小さいほうを使って小さい穴から茶容器へ入れていきます。
フタを閉めて「温茶」を選びスタートボタンを押します。機械が働いている間、「茶」ボタンの湯気が点滅する心憎い演出も。

お茶プレッソがお水を沸かしていいかんじの湯温で混ぜてくれます。3~5分たった頃、「ピーピー♪ピーピー♪」と音がしたら終了。
ここで抹茶を注ぐ茶碗が足りないことに気づきマグカップを使うことに。

●CHA Point!
お茶容器の下に湯飲みやカップを置いてレバーを下げるとお茶が上から注がれるしくみなのですが、抹茶の場合は表面の泡がなくなってしまうので、お茶容器から直接茶器に注ぐと泡もきれいなまま注げます。

細かいフォームで覆われた抹茶ができあがり!泡泡していてなんだかおいしそうです。マグカップに入っているので抹茶ラテにも見えてきます。

お茶容器の底の回転する部品が抹茶を茶せんで点てているかんじを再現しているとか。隠れてるけどすごいやつです!!これ1つでもシャープの開発の人たちが何回も試作したのかと思うと、泣けてきます。


【人力でやってみた~お茶をつくる編~】

お茶プレッソで淹れた抹茶が思った以上に美味しそうにできたことに感動したまま、次は人力で抹茶を作ります。抹茶を泡立てるのにはカプチーノの泡(フォーム)などを作るミルククリーマーを今回は用意しました。作法や面倒なお手入れもいらないので便利です。

まずはお茶ミルで挽いた粉末状のお茶をクリーマーのポットに入れます。お湯を注ぎしっかりフタをし、撹拌器で泡立てていきます。
30秒~1分程まぜて出来上がり。ゆっくりとお茶碗に注ぎます。お茶は深蒸し煎茶のような鮮緑色。

すり鉢で挽いた粉末茶でも同様に作ってみました。ちょっと長めに1分程まぜて茶碗に注ぎます。できあがったお茶はさらに濃い緑!


【試飲!3つを飲み比べ】

ということで、出来上がった3つのお茶を並べてみました。左からお茶プレッソ。お茶ミル。すり鉢。
まず気づくのがお茶プレッソで作った左のカップだけが表面に細かい泡ができています。粉末茶の粒子の細かさが泡の有無の要因かもしれません。この後、手で挽いた2つを茶せんでも点ててみましたが、泡はできませんでした。人力のほうも何回かやって分量を変えたり、コツをつかめば泡もできるかと思いますが、コツもいらずにはじめから泡ができる機械はやはり便利です。

できあがった抹茶を試飲します。
・すり鉢:
すり鉢で挽いた抹茶は粒子が一番粗く粉が多い。のみ心地としてはざらっとしていてまとわりつくかんじ。3つのなかで一番苦く感じました。粒子が粗いため、表面に小さな浮遊物が見えます。

・お茶ミル:
お茶ミルの抹茶はすり鉢より粒子が細かくで、粉や沈殿物なども少ないです。スっと飲めた為か水っぽい。「水っぽい」というのも、体のために毎日飲むなら、水のように飲めるので逆にいいことかもしれません。相対的にみるとお茶ミルはすり鉢に比べて苦味は少ないが薄い、お茶プレッソに比べて軽い。

・お茶プレッソ:
お茶プレッソで作った抹茶は泡と一緒に口に含むと苦味も少なく飲みやすい。泡は細かく口当たりもソフト。お茶の葉の分量が多いため、泡なしで茶だけで味わうと苦め。お茶プレッソで作ったお茶は茶せんで点てたときのように細かい泡で覆われています。


お茶の葉を挽くまでは、手動のほうが手軽で早いと感じましたが、最後お茶プレッソが追い上げをし、できあがったところでは見事逆転しました。粉末茶の粒子の細かさが勝利の要因といったところでしょうか。
お湯を注いだ後のほうが、粉末のときよりもその違いがわかりやすかったです。


いまトピ編集部のスタッフたちにも飲み比べをしてもらいました。
お茶プレッソで作った抹茶は「(他の2つと)全然違う!」「抹茶らしい味」「(3つの中で)香りが圧倒的によい」とのコメントが。手挽きのほうは「2つとも水の臭いがする」、お茶ミルは「(他に比べて)水っぽい」といった意見が。


ということで、結論。
ヘルシオお茶プレッソで飲む抹茶をお茶プレッソで作ったら、けっこー本格的な抹茶が飲めた!

ワンボタンで、というわけにはいきませんが、お茶の葉を丸ごと摂取したいという方には、美味しく飲める道具といえそうです。

今回、高級な碾茶を挽き、高級マシーンで挽きたての抹茶を味わうという貴重な体験をさせていただいたシャープさんありがとうございました!実験をしているようで楽しかったです(←違う)。そしてちょっと健康になった気がします!


(satomin@日本茶インストラクター)


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