韓国の韓方薬(漢方薬)を買ってみようと思ったのは、あごの周囲にできた赤いにきびがなかなか治らず、「外からのケアではなく、体の内側から根本的に治さないと無理かも」と思い始めたのがきっかけです。「まずは試してみよう」と、ソウルの京東市場の中にあった韓方薬局を訪れました。(上写真は韓国最大の韓方市場「京東市場」の韓方薬局)

体質診断とカルテ作りからスタート!

薬局では、日本語の堪能な女性薬剤師さんが応対してくれました。まず、血圧、体脂肪、内臓脂肪、体重などを測り、薬剤師さんから「体のどの部分の調子が悪いの?」、「生理の状態は?」、「食欲や汗の量は?」、「疲れやすい?」、「お酒は飲む?」、「たばこは吸う?」など、いろいろな質問をされました。このカウンセリング結果がカルテになるので、体の調子で気になることや生活習慣などは、ここで全部話しました。

次にこのカルテをもって韓方医の先生の診察を受けます。先生は、私の顔を見ながら舌の色や顔色をチェック。さらに「脈診」へと診察が進みます。脈で健康状態や生活習慣が全部わかるという話を聞きびっくりしましたが、今でもこの「脈診」は韓方医が行う重要な診断法の一つといわれており、脈診が的確にできるようになれば韓方医として一人前だそうです。先生の診断結果は、私の体の調子を細かく言い当てたズバリな内容で、脈診でここまでわかってしまうとは驚きでした。

1ヵ月半で韓方薬の効果を実感

診断結果を聞いて、面白いと思ったのは、先生が「韓方薬は継続して飲む必要はない」と言ったこと。韓国では、初夏や初秋など、季節の変わり目に韓方薬を飲んで体調を整える人が多く、体調が悪いときもまずは2~3ヵ月飲んでみて様子をみることが大切だとおっしゃいました。私にも「1ヵ月では薬の効き目が出る前に終わってしまうので、逆に無駄です。まずは2~3ヵ月飲んでみてください」と言われ、2ヵ月分の韓方薬を処方してもらうことにしました。

体調が改善されればそれ以上飲む必要はないということでしたが、私の場合、飲んで1ヵ月目は全く変化がなく、1ヵ月半を超えた時期に突然効き目が現れ、生理前のニキビが消失。肌のつやがよくなったと周囲にも言われるほど変化が出ました。韓方生薬には、ホルモンバランスを整える薬と、子宮を温める薬が入っているといわれましたが、効果があったこともあり、最初の2ヵ月分を飲みきったところで、さらに1ヵ月分をオーダー。さらに2ヵ月間追加オーダーし、計5か月間飲みました。

オーダーメイドの韓方薬。当帰、熟地黄など20種類の薬剤入り

韓国の韓方薬は飲みやすい!

薬局では、韓国内はもちろん、中国など他の国から集めた350種類以上の薬剤の中から、個人の体に合わせた薬剤を20種類以上調合して韓方薬を処方してくれます。「調合して煮出した薬を1つずつパックにしているので、出張にも持っていけるくらい簡単に飲めますよ」と言われました。しかも、飲むのは食間ではなく、食後30分という飲み忘れしにくい時間。電子レンジで30秒温めて飲むだけですので、本当に楽に飲めました。韓方薬は飲みにくいという私の先入観はこの経験でゼロになりました。

ちなみに、韓国で韓方を飲んでいる人は女性が圧倒的に多く、一番多い相談が「ダイエット」だとか。日本人もそうですが、韓国も昔と違って糖質の多い食事が増えているんですね。肥満の次に多いのは、不妊や女性特有の病気、更年期障害などの相談ということです。体に負担のあるホルモン剤を飲んで一時的に回復させるよりも、継続的に韓方薬を飲んで体質を改善していく方が体にもいいということでしょう。

(文・写真ともに木谷朋子)

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