健康診断を受けたら 寿命が縮むかも!?

「検診を毎年受けている人たちと、受けていない人たちの生存年数の比較調査では『検診を受けていた人たちの方が、寿命が短い』という結果が出ているんです」と指摘するのは、内科医で予防医学の第一人者、新潟大学医学部名誉教授 岡田正彦先生。
とりあえず検診を受けておけば安心と思っている人は、病院に足元を見られている可能性があるかもしれません。

「異常」と言われても心配しすぎないで

健康診断の定番「人間ドッグ」「メタボ検診」「脳ドック」「がん検診」。検査結果で「異常」と言われると心配になりますが、実は無理に異常を見つけているのではと思われるようなデータもあるのです。下記にその一例をご紹介します。

9割以上が異常になる「人間ドック」

2012年の人間ドックで「異常なし」とされた人は、7.8%だけ。残りの92.2%は「異常あり」の診断。「これは人間ドッグの判定基準が厳しすぎるため。無理に異常を見つけるような人間ドックは必要ないのではと思いますね」(岡田先生)。

危険と言っているのは日本だけ?「メタボ検診」

メタボ検診では、腹囲が「女性で90cm以上」がNG。しかし、ノルウェーでの「胸囲と死亡率」についての調査では「何の関係もない」という結果に! 「欧米の追跡調査では、BMI22〜26の“小太り”の人が最も長生きです」(岡田先生)。

検査のせいで重病人が増える?「脳ドック」

日本人の3大死亡原因のひとつが「脳卒中」。しかし、その後の治療が原因で亡くなったり、障害が残ることにも! 5千人以上の追跡調査の結果、症状の発見後、手術して1年で「治療が原因で亡くなった人」は2.7%。さらに「半身麻痺などの障害」を加えると12%にも。これは「治療を受けずに脳動脈瘤が破裂した」人より、ずっと多い数字です。

早期発見で寿命が延びるデータなし「がん検診」

がんといえば「早期発見・早期治療」が常識。しかし、その有効性が実証されたデータはほとんどのがんにおいて「ない」のです。逆に、たとえば肺がんの検診では「検診を行わなかった人」より「行った人」の方が、肺がんが増えたデータが! 「これは検査に使われるX線による健康被害と考えられます」(岡田先生)。

検査だけに頼らず、日頃から規則正しい生活を心がけて、病気の予防に努めましょう。

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