食べ歩きの達人ことタベアルキストが「リピートしている」「人に教えたくなる」の2つの視点でお店を厳選。今回は東京のホルモン10選をご紹介します。

■食べ歩きの達人ことタベアルキストが選ぶ「東京のホルモン」10選
1:スタミナ苑
2:ゆうじ
3:一富士
4:山田屋
5:神泉ホルモン 三百屋
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 舌の上で踊る脂の旨みと歯から伝わる様々な食感が嬉しいホルモン。一般的に食べられるようになったのはそう昔ではありません。現在確認できる文献によると1941年の農水省告示に「牛及豚ノ内臓等ノ最高販売価格」と記されており、少なくともその頃には広く認知されていたようです。
 明治の後半には屋台で煮込み料理として食べられ、その後戦前に串焼きや煮込みが主流となり戦時中に現在のような網焼きスタイルが出てきました。戦後まもなくの食糧難の混沌としていた時代に安価で手に入ったホルモンを手軽に提供するため、闇市で網焼きスタイルの屋台が流行ったのをきっかけとして広がっていったそうです。
 語源については諸説ありますが、英語「hormone」にあやかり体内に活力を与えるイメージで名付けられたとする説が現在では有力とされています。また、焼肉のホルモン焼きは、大阪の洋食レストラン「北極星」経営していた北里茂男氏が、毎日捨てている臓物を料理に使う方法はないかと考えた「ホルモン料理」に由来。ちなみに北極星は1940年に「ホルモン料理」の商標登録をしています。
 全国に目を向けてみると、地域によって独自の調理でホルモンを焼いた料理が食べられています。代表的な地域いえば神奈川県厚木市で、網で焼くと丸みを帯びてコロコロになることから名付けられた「厚木シロコロホルモン」と呼ばれるホルモン焼き。「厚木シロコロホルモン」は、2008年の第3回B-1グランプリにおいて1位となったことで、瞬く間に全国区のグルメとなりました。
 今回の10選は、煙の匂いがついても幸せだと思える数少ないお店を厳選。プルプル・コリコリ・サクサクといった食感の全てが含まれるホルモンの奥深さを、心行くまで堪能してみてはいかがでしょうか。

この10選は、「食べる幸せ、探す喜び」をモットーにしたタベアルキスト達が厳選したものです。