遺伝子検査を行えば、将来かかりやすい病気がわかるようになりましたが、遺伝子検査を行わなくても、性格タイプを見れば病気のかかりやすさがわかるという考え方があるのをご存じですか?

せっかちで怒りっぽい「タイプA」は心臓病リスクが高い

性格タイプが病気の発症と初めて結び付けられたのは1959年。アメリカの医師・フリードマンが、心臓病の外来で待合室のイスの座面の前の部分が、異常に早く擦り切れているのを見つけたことがきっかけでした。フリードマンが観察したところ、心臓病患者はすぐに立ち上がれるよう、浅く腰掛けている人が多かったため、イスの座面の前が擦り切れていたのです。

そこから、フリードマンは、攻撃的、挑戦的で、責任感の強い人ほど心臓病になりやすいのではないかと考え、このような性格・行動パターンを「タイプA」と名付けました。
タイプAは「せっかち」「怒りっぽい」「積極的」「競争心が強い」という特徴があり、それぞれにあてはまる人ほどタイプA気質が強いと考えられます。

おとなしい「タイプB」は病気になりにくい?

その反対に、内向的でのんびりしており、目立たない性格・行動パターンを持つ人は「タイプB」と定義されています。

タイプAとタイプBを比較したアメリカの研究によると、タイプAの人はタイプBに比べて心筋梗塞や狭心症のなりやすさが女性で2~3倍でした。また、日本のコホート研究では、タイプBの女性はタイプAの女性に比べて心筋梗塞や狭心症の発症リスクが0.8倍であるという結果が出ています。

一般に、タイプAは常にストレスの高い状態にあるため、そのことが心臓・血管疾患リスクをたかめると考えられます。興味深いのは、日本人男性では、タイプBの方がタイプAよりも発症リスクが1.3倍高いという結果が出ていること。これは、協調性が強く求められる日本では、おとなしいタイプBの男性はストレスを溜め込む傾向にあるから考えられています。

ガマンしてしまう「タイプC」はがんになりやすい

アメリカの心理学者、リディア・テモショックらが、150人以上のがんの患者を面接した結果、共通する性格的特徴として認めたのが「タイプC」。怒りを表に出さない、他人の要求を満たそうと気を遣いすぎるといった「いい人」がこのタイプの特徴です。タイプAと一見正反対ですが、実は過剰適応によるストレスが免疫系に作用し、がん細胞と闘う免疫力を低下させていているのではという仮説があります。

きまじめでネガティブ思考の「タイプD」が最も危険?

最後に紹介する「タイプD」は、「否定的な感情や考えを抱きやすい傾向(否定的感情)」と、「他社からの否認や避難などを恐れ、否定的な感情を表現できない傾向(社会的抑制)」を併せ持った性格のことで、物事をネガティブにとらえるだけでなく、他人とのコミュニケーションが苦手なタイプです。

この性格は1996年にオランダの精神医学博士、ヨーハン・デノレットらが発表した「タイプDの人はそうでない人に比べて、心血管疾患になってからの全死亡リスクが4.1倍も高い」という衝撃的な論文によって知られるようになりました。
タイプDの人は心血管疾患、高血圧、メタボリック症候群、うつなどのリスクが高くなるといわれ、高齢者を対象にした岡山大学の研究によると、日本人は4割以上がタイプDで欧米の約2倍なのだとか。

さて、あなたはどの性格にあてはまりましたか?

【関連記事】
  • あなたはどのタイプ?性格から【将来なりやすい病気】を診断
  • チャーリー・シーンがHIV感染告白!「感染」と「発症」の違い…
  • 急死した阿藤快。死因となった「大動脈破裂」とは?【芸能人の健…
  • 【コレって病気?】みかんの食べ過ぎで皮膚が黄色くなる
  • 女性にも急増中! 自覚症状なく進む「膵臓」の病気