クリスマスまであと1ヵ月ちょっと!日本でもイルミネーションの点灯が始まり、クリスマスムードが高まってきました。

キリスト教徒の多いヨーロッパでは、クリスマスの1ヵ月前を目処に各地でクリスマスマーケットが開催されます。クリスマスというのは彼らにとっては日本の正月のように大切なもので、この季節が来るといよいよ年末という雰囲気です。とくに極寒で日照時間が短くなる北ヨーロッパの方では、このクリスマスマーケットを心待ちにしている人が多いのです。

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日本でもクリスマスマーケットを各地で開催するようになりましたが、本場はドイツ。今回はドイツの首都、ベルリンのクリスマスマーケット写真で、現地での楽しみ方を紹介したいと思います。ドイツに行けなくても、ドイツのクリスマスマーケットの雰囲気をぜひ楽しんでください!


■いくつ行ける?市内中のマーケット巡り!

クリスマスマーケットはドイツ語では「Weihnachtsmarkt(ヴァイナハツマルクト)」といいます(地方によっては呼び方が変わったりするようです)。そして、このマーケットはドイツ各地で行われる上、その地方でもあちこちの街で開催されるのが特徴です。

ドイツの首都ベルリンはドイツの中で一番数多くのクリスマスマーケットが開催される場所。それこそ街のあちこちで小さいのから大きいのまで沢山マーケットが開催されています。

このマーケット巡りをするのが一番の楽しみ!地下鉄やバスで移動しながら一日にいくつも回ってみましょう。それぞれのマーケットに特徴があるので、それを楽しむのが面白いです。

ベルリンの代表的なマーケットをいくつか紹介しましょう。どこも地下鉄で簡単に行ける場所です。

▼ライトアップが美しいシャーロッテンブルグ宮殿

▼とにかく規模が大きいベルリン市庁舎前(Rotes Rathaus)

▼いつも大賑わいのベルリン国立歌劇場

▼東ベルリンの大広場、アレキサンダー広場

▼戦争の傷跡残すカイザー・ヴィルヘルム記念教会

筆者のオススメは、ベルリンからS-Bahnで1時間位の場所にあるシュパンタウ(Spandau)のマーケットです。規模は大きいですが、派手派手しさがなくとても落ち着いたマーケットです。

▼シュパンタウのマーケットは落ち着いた雰囲気です

このマーケットの中ほどに行くと、旧市街の雰囲気のある広場に出ます。たどり着くまでは大変ですが…こちらのマーケットはとても美しいので必見です。

▼都会の喧騒を忘れさせてくれる美しさ…


■ポカポカ…寒い体を温めてくれるグリューヴァイン

クリスマスマーケットといえば、グリューヴァイン(Glühwein)!
グリューヴァインは、赤ワインにオレンジピールやシナモン、クローブなどの数種類のスパイスと砂糖やシロップを加えをブレンドしたものを入れて煮込んだ温かい飲み物のこと。寒いドイツの冬の定番です。

クリスマスマーケットの時期のドイツは氷点下は当たり前。だから、体を温めるためにこのグリューヴァインを飲むのです。

▼スタンドにはグリューヴァインを始め、いっぱいのメニュー

グリューヴァインを飲む際のカップは、特別なものを用意していて、マーケットの様子を印刷したものがたいてい用意されます。これは毎年違うので集めている人もいるとか。このカップはデポジットになっていて、返却すると何ユーロか戻ってきます。

▼マグカップは毎年違うものなので、コレクターも

アルコールがダメな人や子供でも飲めるノンアルコールのグリューヴァインみたいなキンダープンシュという飲み物もあり、こちらはグレープジュースにスパイスを配合して温めたもの。ワインが飲めなくても十分楽しめます。味に飽きてきたらハイセ(ホット)ショコラーデもあります。

▼ノンアルコールのキンダープンシュと、ホイップたっぷりのハイセショコラーデ

寒いのであまりビールを飲んでいる人は見かけませんが、ビール派の人にはちゃんとビールの屋台もありましたよ。

▼「Bier vom fass」とは生ビールのこと

スパイスの配合はお店によって違うので、飲み比べも楽しいかも。ただし、甘くて飲みやすいからと言ってもワインなので、飲み過ぎには注意です。


■クリスマスマーケットならではの食べ物を食す

クリスマスマーケットはまさにお祭り。ですから、食べ物のお店も沢山出ています。いっぱい歩いてお腹が空いたら、美味しい屋台料理を食べましょう。マーケットを歩いてるとあちこちからいい匂いが…。

筆者のオススメは、シャンピニオン(マッシュルーム)!甘辛く煮込んだシャンピニオンに、ヨーグルトソースやにんにくソースをかけて食べるのです。

▼パンの中にもりもりのシャンピニオン!

日本ではなかなかシャンピニオンを食べる機会はないですが、ドイツではよく食べる食材。筆者が行った屋台では、大きなパンを繰り抜いて、その中に沢山のシャンピニオンが…。体も温まるしお腹もいっぱいになります。

▼イケメンのお兄さんたちがシャンピニオンを調理中

もちろん、甘いお菓子も沢山です。クレープ屋さんや、日本のお祭りの屋台にもよくあるチョコバナナ(写真はないですが、チョコの味が色々あります)、リンゴ飴のお店も。まさかドイツでリンゴ飴を見るとは思いませんでしたが、水色にコーティングされてたのには驚きました。

▼真ん中の水色の物体はリンゴ飴


■木の玩具やレープクーヘン…昔ながらの屋台をめぐる

マーケット内には昔ながらのおもちゃや、懐かしいお菓子のお店などがいっぱい出ています。特にドイツは木製の玩具が有名で、手作り感あふれるクリスマスのおもちゃがたくさん並ぶのです。

▼小さな木製のサンタクロース。かわいい!

クリスマスマーケットが始まると、家を飾り付けるために屋台に買いに来るひとが多いようですが、他と比べるとお値段が少し高めだとかで、若い人はあまり買わないようです。確かに買い物をされてたのは年配の方が多かった…。

▼クリスマスツリーも木製のものが

他にはキャンドル屋さんも多いです。あまり日本では見かけませんが、キャンドルはドイツでは照明として普段から頻繁に使われています。BIO(オーガニック)に拘る人が多いためか、蜜蝋で出来たキャンドル屋さんも多く見かけました。

▼蜜蝋で出来たキャンドルを売る屋台

お菓子はデコレーションされたキャンディや、持ち帰り用のナッツなどの屋台がいっぱいです。

▼デコレーションされたカラフルなキャンディがいっぱい吊り下がってます

とくに有名なのがレープクーヘン。レープクーヘンは蜂蜜、香辛料、またはオレンジやレモンの皮、ナッツ類を用いて作ったケーキの一種で、クッキーに似ています。ドイツではこのお菓子をクリスマスに飾ります。

▼ハート型のレープクーヘンがいっぱい!

マーケットではこのレープクーヘンの屋台が多く並ぶのです。「Ich Liebe Dich(愛してる)」などとアイシングで書かれたレープクーヘンを首にかけた子供を多く見かけます。

▼子どもたちが遊ぶ遊具もたくさんあります!


■マーケット以外にも!やっぱり美しいイルミネーション

最後は、クリスマスマーケット以外にも楽しみたいイルミネーション!この季節になると、ベルリンもクリスマスイルミネーションで街中が華やぎます。冒頭にも書きましたが、12月のドイツの日照時間は平均8時間程度。8時くらいにやっと日が昇り、16時には日が沈んでしまいます…。冬の夜が長いドイツなので、クリスマスイルミネーションは暗~い冬の中で一番華やぐ時期になります。

それではベルリンのイルミネーションを紹介しましょう(注意:今年のイルミネーションの内容は変わっている場合があります)

●ブランデンブルク門

ベルリンのランドマークであるブランデンブルク門には、大きなクリスマスツリーが現れます。かなり大きく、ブランデンブルク門と同じくらいの高さは有るのではないでしょうか?とにかく大迫力で美しいです。

●ウンター・デン・リンデン

ブランデンブルク門から続く目抜き通りウンター・デン・リンデン。名前のとおり、菩提樹が取り囲む通りは、この菩提樹に沢山のイルミネーションが飾られます。一昨年は地下鉄の工事で菩提樹が撤去されており、もしかしたら今年はイルミネーションが見れないかもしれません。

●オペラパレス

ウンター・デン・リンデンのオペラパレスのイルミネーションはパープルにライトアップされた建物に、沢山の星が散りばめられ、幻想的。ここは毎年このパターンですが、何度見ても美しく見飽きることがありません。

●ソニーセンター(ポツダム広場)

ポツダム広場のソニーセンター周りは、ちょっと未来的な雰囲気のイルミネーション。ヘルムート・ヤーンが手がけた特徴的なデザインの屋根の元に、LEDで飾られたクリスマスツリーが。周りには屋台も多く出ています。

●アルカーデン(ポツダム広場)

同じくポツダム広場の中にあるデパート「アルカーデン」ここも毎年盛大なクリスマスデコレーションを店内にします。筆者が見た年は、1階に大きなクリスマスの街ができていました。今年も凝ったデコレーションを期待したいですね。

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一気にクリスマスマーケットの楽しさを伝えてみましたが、いかがでしたか?行きたくなりましたか?今年はもうすぐシーズンが来てしまうので無理かもしれませんが、ぜひ来年はドイツのクリスマスの雰囲気を味わってみてください!楽しくて寒さも忘れるほどですよ。

最後はベルリンで出会ったサンタさんでお別れです。Auf Wiedersehen!(また会いましょう)


(ライター/フォトグラファー 荒巻香織)