運動の秋。体育会のシーズンでもありますが、元気に体を動かす子供たちの姿に、ちょっと戸惑うお父さんがいるそうです。原因は、女の子の胸の揺れ。適切な下着をつけることは、周り人の目、そして本人の体にとっても優しい選択と言えそうです。女の子とその保護者を対象にした下着教室「ツボミスクール」を担当するワコールの上地朋子さんに、女の子の胸と下着についてお話を伺いました。

胸の成長とブラジャーの着用率に大きなズレ

女の子の胸はおおむね初潮の1年前くらいから膨らみ始めます。しこりができる、乳頭がふっくらするという本人にしかわからない段階を経て、Tシャツからポチっと存在感が出る状態になっていきます。しかし、この段階でもブラジャーを着用していない女の子が多く、バストの成長と着用率にギャップがあります。

バストの成長とブラジャー着用率(ワコール提供)

さらに、上地さんによると、親の認識にも問題が…。例えば、サイズで選ぶと言っても、他の服のように身長のサイズを基準にする人が多いとか。「トップバストとアンダーバストの周径の差を計算し、10センチを超えるとカップサイズがあるのでそれで選ぶ」といった基本を理解し、バストの大きさに合ったブラジャーを買う親は非常に少ないようです。

親こそ正しく知ろう ブラジャーの選び方

そこで、上地さんはまず①胸は初潮の前後4年間で成長すること、②それぞれの成長段階に合った下着があること、③サイズに合ったものを選ぶこと、の3つを覚えておくようアドバイスしています。そして、「下着選びには、親子のコミュニケーションも重要」と強調。胸の成長のごく初期のころは、外見からではわかりません。「ちくちくする」「なんだかかゆい」といったことを、子供が話してくれる関係をそれまでに築いておくことが大事。特に思春期を迎えると、身近な女性であるお母さんにもなかなか言い出せないという傾向も出てくることから、それ以前からなんでも話せる関係が作るのが鍵だそうです。

加えて上地さんは「体の変化や下着について、お母さんから子供に前向きな言葉をかけてあげてほしい」と訴えています。例えば、体育の日だけブラジャーを外していくという女の子がいます。体育の日こそ胸を守ってくれるブラジャーをしてほしいのですが、「つけているのが、他の子に知れたら恥ずかしい」「からかわれそうで嫌」というのです。

「胸は将来、赤ちゃんを育てる重要な体の部分で、ブラジャーはその胸を守ってくれる大切なもの。それを親が伝えることで、その子はブラジャーだけでなく体の変化ついても明るく向き合えるようになります」と上地さん。現に、そうした語り掛けを続けるツボミスクールでは、女の子から「体を大切にしていこうと思った」「体の成長が楽しみになった」という前向きな感想が寄せられたり、ブラジャーや肌着の着用率がアップしたと保健の先生から報告を受けたりすることがあるそうです。

ブラジャーは防犯ツールにも

上地さんは、ブラジャーをつけずに胸がシャツから見えてしまいそうな子や、つけていてもブラウスの下に下着のシャツを着ないことで、ブラジャーが透けてしまっている子をよく見かけると紹介し、「下着を正しくつけることは、本人を快適にするのはもちろん、周りへの気配り、ひいては防犯にもつながります」と指摘しています。

「ツボミスクールでは、女の子たちをツボミちゃんと呼びます。大人の女性をきれいに咲いた花にたとえ、それに向けて準備をしているのがツボミちゃんです。美しい花に成長してもらえるよう、下着教室を通してお手伝いしています。関心のある方はぜひご利用ください」(上地さん)。

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