晩婚化により女性が第1子を出産する平均年齢は30歳を超え、35歳以上の高齢出産も増加しています。とはいえ、まだまだ産める…とのんびり構えているのは大間違い。妊娠するために20代から気をつけるべきことについて、ともこレディースクリニック表参道の出井知子先生が解説します。

妊娠に適した年齢は?

不妊治療が進歩し高齢出産が増える昨今でも、妊娠に一番適した年齢が25歳~29歳という事実は変わりません。この時期に妊娠できれば、流産のリスクも少なく、妊娠高血圧症、妊娠性糖尿病などの合併症の心配もなく、無事に産める可能性が高い。

いくら現代の女性がキレイになったといっても、それは見かけだけの話。卵巣年齢は嘘をつけません。加齢とともに卵子の数は少なくなり、その質は低下。特に35歳を超えたら妊娠率はどんどん下がっていきます。さらに38歳を超えたらタイミング法などを悠長にしている時間はなく、本格的な不妊治療をしないと間に合いません。

また、不妊治療をしても必ず妊娠できるわけではなく、影で涙を流している方も少なくありません。仕事も大事ですが、いずれは絶対に子供を持ちたいというスタンスであれば、仕事を後回しにしてでも先に産んでおくことも考えるべきです。

生理不順はピルでコントロール

将来的に妊娠を希望するなら、20代から生理不順には要注意です。放置していると、子宮内膜症や子宮筋腫など、手術が必要になったり不妊の原因となる重大な問題がでてきます。

生理痛がひどいなら、ピルを飲んで月経コントロールしましょう。子宮内膜症、子宮筋腫の予防になる上、排卵を抑制するので卵のアンチエイジング効果も。自然周期にこだわって生理不順を放置するより、ピルで28日周期にしっかり生理をおこさせるほうが子宮や卵巣は健康的です。生理痛も軽減され、出血量も減りますから、生理がとても快適になります。

欧米に比べ日本ではピルを飲む人の割合が極端に少ないため、子宮内膜症にかかる人は日本のほうが断然多い。昔は避妊薬として使われることが多かったですが、今は超低用量ピルも普及し、月経困難症の治療薬として保険適用に。価格も安くなり、副作用も低く改善されています。

性病、タバコも妊娠の敵

不妊の原因には、クラミジアなどの性病も考えられます。若いうちからコンドームを使って、性病にならないようプロテクションすべき。腹膜炎を起こしたりすると卵管が癒着して妊娠できなくなったり、子宮外妊娠の確率も高まります。

また、女性の社会進出に伴いストレスも増加し、タバコを吸う女性も増えていますが、タバコを吸うと確実に卵巣年齢が下がります。さらに、タバコは子宮頸がんのリスクを高めるという報告も。将来の妊娠率に重大な悪影響を及ぼしますから、妊娠したいなら若いうちからタバコはNGです。

いずれにせよ、妊娠したいと思った時に妊娠できるようにするには20代からのメンテナンスが必須。生理不順が気になると言えば婦人科で保険適用で診察できますし、また子宮頸がん検診の機会なども利用し、1年に1度は婦人科で病気がないかチェックするといいでしょう。

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