気温が高く蒸し暑くなってくると、デリケートゾーンにかゆみなどの違和感を覚えることはありませんか? 誰かに相談したり、病院に行くのがためらわれるかもしれませんが、放置すると危険。

そこで、注意したい女性器の症状について、ともこレディースクリニック表参道の出井知子先生に解説してもらいました。

かゆみの原因1位は「カンジダ膣炎」

湿気の多い季節になると女性器の「かゆみ」を訴え来院する人が多くなりますが、その原因で一番多いのが「カンジダ膣炎」です。症状としては外陰部の我慢できないほどのかゆみ、そしてヨーグルトや酒粕のような白い多量のおりものが特徴です。

原因は、カビの一種であるカンジダ菌。季節の変わり目や疲れなどで免疫力が低下したとき、さらに風邪や膀胱炎などで服用した抗生物質が膣内の良い菌を殺してしまい、カンジダ菌が繁殖しやすくなることも。

自然に治る場合もありますが、慢性化すると皮膚が固くなり、陰部の皮がめくれたり、かきすぎて出血するなど悪化することも。症状を感じたら早めに産婦人科を受診してほしいですね。膣に入れる薬を1週間くらい使うか、軟膏を塗れば簡単に治ります。また、最近ではドラッグストアでも同じ薬が入手できます。

夏は「ヘルペス」などの性病も増加

夏は疲れが出やすいだけでなく、開放的になりセクシャルアクティビティが増える季節。それとともに、性病で来院する人も圧倒的に増えます。痛みやかゆみ、おりものの色・においが気になったら、特にセックスのパートナーがいる場合は性病を疑ってみる必要も。

中でも「痛み」で来院される方で多い性病が「ヘルペス」。口内炎のような小さな水疱が外陰部の入り口にでき、最初はかゆみで始まり我慢できないほどの痛みに。放っておくと発熱やリンパ腺の腫れ、関節痛、さらにひどい場合は脳炎を起こすことも。飲み薬で症状を抑えることができますが、再発も多くなっています。

ほかにも、陰部に鶏のとさかのような尖ったイボができかゆくなる「コンジローマ」、セックスだけでなく人が使ったタオルや岩盤浴などでも感染する「トリコモナス」、不妊や子宮外妊娠の原因にもなる「クラミジア/淋病」なども代表的な性病。予防のためにも、コンドームの使用を心がけましょう。

ナプキンかぶれに要注意

夏場に生理用ナプキンやおりものシートを長時間つけていると、湿気でベタッとはりつき、肌の弱い人はかぶれてしまいます。また、通気性が悪いと雑菌が繁殖しやすい環境となり、トラブルが起こりがち。ナプキンをつける期間を極力短くする、こまめにとりかえる、また汚れてもいい下着にしてナプキンをなるべくつけないなどの工夫が必要です。

“清潔の方向性”が大切

例えば陰部を石鹸で洗いすぎると良い菌まで流れ、結果として悪い菌に感染しやすくなります。また、最近は陰部の脱毛をする若者が多く、一見清潔なようですが、そもそも陰毛は悪い菌からプロテクトする役目。ツルツルにしていると菌が入りやすくなります。その状態でおりものシートをすると、肌に直接くっつくためかぶれやすく、蒸れてカンジダにもなりやすい。

陰部を脱毛する人はセクシャルアクティビティも活発な場合が多く、おりものトラブルが多くなりがち。下着はコットンなど通気性のよいものにし、せめて自宅にいるときや寝るときは下着をつけずに風通しを良くすることをオススメします。

(フリーライター:五十嵐なな)

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