1985年に史上4人目の中学生棋士となり、25歳の若さで前人未到の七冠を達成した羽生名人。あれから約20年が経った現在も四冠王として棋界のトップに君臨し、さまざまな歴代記録を塗り替え続けている。まさに生ける伝説だ。

その一方、強い棋士ほど対局数が増えるため、将棋ファンが直接会える機会は少ない。取材も多い羽生名人ならば、なおさらだろう。そこで棋界のスーパースターに誰もが会える方法を紹介したい。それはデパートの催事場などで開かれる「将棋まつり」へ行くことである。


|ひふみんがトーク!公開対局にサイン会、しかも観覧無料

このイベントではプロ棋士による公開対局や指導対局、トークショーやサイン会、アマチュアの将棋大会、将棋用品の即売会などが行われる。基本的に指導対局やサイン会は有料だが、公開対局やトークショーの観覧は無料。つまり、人気棋士の姿を目の当たりにできるのだ。

この夏の主要な将棋まつりは3つ。そのうち「サンケイ将棋フェスティバル」と「京急将棋まつり」に羽生名人が登場する。さらに特別企画として、羽生名人と小学生100名が1手ずつリレー形式で対局する予定だ(開催場所は横浜市港南区民文化センター)。


|羽生名人が登場!タイトルホルダーの頂上対決を生で観戦

ここからは将棋まつりの見どころと楽しみ方を紹介していく。まず公開対局として最大の目玉はタイトルホルダー同士の頂上対決。7月27日(月)に大手町で開催される「サンケイ将棋フェスティバル」にて羽生名人と郷田王将が激突する。エキシビションマッチとはいえ、トッププロの戦いを体感できる機会はそうそうない。

ただし、羽生名人が登場するイベントは大人気なので、早めに席を確保することをおすすめする。開始時間の直前に訪れると、すでに黒山の人だかりで姿が見えないだろう。


|“静”の美しさ…夏季限定!女流棋士がゆかたで対局

女流棋士の公開対局は“観る将”にも“撮る将”にも人気。8月2日(日)に開催される「東急百貨店将棋まつり」では、8名の女流棋士が計4局を戦う。これらの対局は創業160年を超える老舗呉服店「白瀧」がスポンサーとなっており、女流棋士の華やかなゆかた姿を間近で見ることができる。

なかでも、美人棋士として評判の伊奈川女流初段、室谷女流初段には注目だ。真剣な表情で盤に向かう風情には、スポーツとは違う“静”の美しさがある。また、両親ともにプロ棋士というサラブレッド、塚田女流2級の戦いも見逃せない。


|プロに勝てば無料でビールが飲める?レアアイテムの販売も

前述した「サンケイ将棋フェスティバル」では、ハンディキャップをつけたうえでプロ棋士に挑戦できる。もしプロに勝てば、建物内のビアガーデンで使える商品券をもらって祝杯をあげられる。たとえ負けても、夏の思い出になるはずだ。

そして8月1日(土)の「東急百貨店将棋まつり」には“ひふみん”こと加藤九段や渡辺棋王などの人気棋士が登場。15時から「加藤先生に聞いてみよう」と題したトークショーが開催されるので、ひふみんの“アウトなエピソード”が生で聞けるかもしれない。

もっと将棋まつりを楽しみたい人は、物販コーナーも要チェック。高級な盤駒や棋士が揮毫した扇子以外にも、将棋駒の消しゴムやキーホルダーなどユニークな商品が販売されている。さらに、ネット通販では買えないサイン入りグッズが用意されている場合も。お目当ての棋士がいれば、レアアイテムを探すのも楽しいだろう。

今回紹介した3つの将棋まつりは、いずれも入場無料。さまざまな視点から将棋の魅力を味わえるので、一度足を運んでみてほしい。

(高橋雄輔)