月経前1週間前後に起こり、身体的・精神的・社会的症状が月経周期とともに繰り返されるのがPMS(月経前症候群)。特徴として、月経とともに症状が消失ないしかなり軽減するものですが、月経が来てもあまり症状が変化しない、あまり軽減されない場合はPMSではない可能性があるのだとか。

場合によっては他の病気が隠れていないかどうか病院で調べてもらう必要があるため、自分のPMS症状をチェックしてみることが大切なのだそうです。

PMSメモリーノートをつける

PMSの原因はハッキリわかっていませんが、一番有力な説はホルモン説。ホルモンの変動による影響と考えられています。また、他にもセロトニンの低下やビタミン・ミネラル不足など様々な原因が考えられています。

まずは、ご自身がPMSなのかどうか知るためにも、症状と基礎体温をメモリーノートに記録していくことが大切です。実際のPMS外来でも、PMSメモリーといった日記形式の症状記録ノートを活用して診断に役立てています。

PMSの代表的な症状

PMSで出てくる症状は、かなりたくさんあり、周期によっても変化することもありますが、周期的に同じ症状が繰り返し出てくることもあります。自分がどんな症状がどの時期に出てくるのかを把握することで、セルフケアしていくための準備ができるのです。

主なPMS症状は次のようなものです。

【身体症状】
・頭痛
・腹痛
・だるさ、疲れやすい
・腰痛
・下痢や便秘
・胸の張り
・過食または食欲不振 

【精神的症状】
・イライラする
・気分が落ち込む
・不眠または過眠
・憂鬱
・集中力低下
・攻撃的になる
・涙もろくなる

【社会的症状】
・整理整頓したくなる
・女性としての自分が嫌になる
・いつも通りできない
・一人でいたくなる
・人と口論しやすくなる
・能率が下がる

時期と程度を記録

他にもさまざまありますが、このような症状の中で、何がどの程度ありいつごろからあっていつごろなくなっていくのかを記録していきます。

程度も大切で、あるけれど日常生活に影響しないレベルなのか、それとも日常生活に影響するレベルなのかは大きく異なります。

症状や程度を3周期分くらいつけてみると自分のパターンがわかり、それらに対してどのようにセルフケアしていけばいいのか手掛かりになります。

自分のパターンに合わせて対処を

体の症状が辛い時は、鎮痛剤や漢方薬などの力を借りたり、ストレッチやヨガ、軽い運動などで解消してもよいでしょう。精神的な症状は、日常生活に影響するレベルであれば、心療内科やPMS外来、女性外来で相談してみることをオススメします。

日常生活に影響しないレベルで感じている場合は、スケジュール管理が大切。大事な会議や商談、プレゼンなどはこの時期を避けて下さい。お出かけの予定や友人とのランチなども、リフレッシュできる場合は最小限に設定しましょう。それ以外は、別の時期に予定を組むこと。

社会的症状が強い場合は、職場の同僚や上司に相談しましょう。男性で理解が難しい場合は、医師からの診断書を見せるといいでしょう。また、企業の健康管理室などで保健師さんに相談して一緒に職場環境を改善できるようにしてみることもいいですね。

PMS症状を知って、自分で自分のケアをしてみましょう!


伊藤弘野(いとう・ひろの)
月経前症候群(PMS)を研究し、 女性外来でPMSカウンセリングを行いながらカウンセリングルーム心音(COTO)を開設。保健師・臨床心理士として心と体の両面から元気になれるサポートをしたいと独自の視点で予防的カウンセリング、Happy Lifeコンサルを提供。

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