ダイエットで最近注目されているのは、「時間栄養学」という考え方。ダイエットというと「何を、どれくらい食べるか」という点に注目されがちですが、「いつ、何をたべるか」を重視する体内時計の働きに基づいた方法です。

ただ痩せればいいという不健康なダイエット法も少なくないなか、きちんと食べて健康的に美しくなる方法として、かなりオススメです!

食事制限で痩せても健康にはならない

「食事を減らすのがよい、制限するのがよいという風潮がありますが、ダイエットをしていても、いかにたくさん食べられるようにするかということが大切です」と話すのは、『1週間でお腹からスッキリやせる食べ方』を出版された管理栄養士の小島美和子さん。

食べる量を減らすダイエットには、栄養学の面での問題が多く、かえって痩せにくい体になってしまう可能性もあると指摘しています。

「人の身体は飢餓に対応する力が強いので、食べる量を減らすほど代謝が落ちて省エネな身体になります。食べる量を減らすダイエットを繰り返していくと、体重の中の筋肉が減り、代謝が落ちて、体脂肪率は上がり、結果として太りやすい身体になってしまうのです」

しかも、食事を減らすと栄養素が減り、体調を悪化させてしまう恐れが…。そうなってしまわないよう、闇雲に体重を減らそうとするのではなく、自分にとっての“ベスト体重”を目指してほしいという小島さん。

「もちろん、そのためには体調も良くないといけませんが、時間栄養学は『ベスト体重でベスト体調』を実現するための方法なのです」

「1日中減らす」「昼食を減らす」の勘違い

そこで小島さんがオススメするのが、時間を考慮して、きちんと食べながら痩せるダイエット方法。ポイントは、消費カロリーも摂取カローも少ないというような、エネルギー収支の低いところでバランスをとるのではなく、きちんと食べて消費するというように、エネルギー収支の高いところでバランスをとること。

「1日中食事量を減らす人や昼ごはんを減らす人がいますが、昼は代謝がよく、太りにくい時間帯であり、食事からとった栄養素が筋肉や髪をつくるなど、有効利用されます。このように時間帯によってエネルギー消費の高さは違います。そこで、朝は体温が上がる食事をして、昼はいろいろな栄養素をしっかりとる。脂肪がつきやすい夜はちょっと控えて、といったように時間に合わせて考えることが大切です」

朝に体内時計をリセットして、太りにくい身体に

「いつ食べるか」を実践するポイントとして、小島さんは朝をポイントに置くことをオススメしています。

「朝、体内時計をリセットすることで、1日の消費カロリーが変わります。朝ごはんを食べると太ると考える人もいますが、朝ごはんを食べることで運動したくらいの効果が得られるのです」

朝の体内時計のスイッチを入れるポイントは2つ。『早寝をして朝日を浴びて体内時計をリセットする』、『朝食を摂って、全身を目覚めさせる』の2つのスイッチを1時間以内に行うことで体内時計がリセットされます。

この2つのスイッチがしっかり入ることで1日中燃えやすい身体になり、昼きちんと食べても太りにくくなります。また、朝のスイッチが入っていると、16時間後にメラトニンが出るため、夜の眠りやすさも向上するそうです。

さらに、「早寝早起きという言葉がありますが、体内時計のリセットは『早起き早寝』がポイント」と聞いて、働く人には難しいかなぁと思ったのですが……。「1回体内時計をリセットすると2~3日は効果があるので、週2回早めに寝るだけでも身体は変わります」とのことなので、残業で帰りが遅く、毎日早寝早起きはつらい人でも大丈夫!
例えば、水曜日と日曜日はリセットデイと決めておくのもいいですね。

せっかく努力をして痩せても体調がすぐれなければ、「キレイ」とはいえません。美しく痩せるために、早起きをして朝食を摂ることから始めたいですね。

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