このところ、ほぼ毎週のように芸能人や有名人の妊娠・出産のニュースが続いています。多くの人たちが、「妊娠しました!」と、公に報告をしたのが《妊娠5カ月》。よく考えると、会社の同僚などが妊娠したことを社内で公表するのも、妊娠5カ月のことが多いのでは。

「妊娠5カ月=安定期」といわれていますが、そういわれる理由と、安定期の過ごし方のポイントなどを調べてみました。

医学的には2つの理由から妊娠5カ月が安定期といわれている

「妊娠5カ月を安定期という理由は、医学的に2つあります。まず1つめはちょうどこの頃に胎盤が完成します。そして2つめは5カ月を過ぎるとグッと流産率が下がるからです」とは、さいたま市のかしわざき産婦人科で多くの妊産婦さんの診察を行っている柏崎香織先生。

胎盤は、おなかの赤ちゃんにママからの栄養や酸素を運び、逆にウイルスや薬の影響など、赤ちゃんにとって悪いものを取り除くフィルターのような役目をするとても大切な器官です。妊娠したての頃はこの胎盤がまだ脆くその機能も未完成で未熟ですが、妊娠5カ月に入ると大きな木の根っこのようになり、赤ちゃんが健やかに成長するために大活躍してくれます。

また、流産の約90%が妊娠12週未満で起こっていますが、妊娠5カ月以降になると、流産する率は10%に低下します。その他、妊娠5カ月頃に胎動を感じ始める人が多かったり、おなかのふくらみがわかるようになり、周り人から自然と協力を得られやすくなるという意味からも「安定期に入った」という言い方をするようです。

安定期でも旅行は1時間以内に産院に戻れる距離に

安定期に入って、多くの妊婦さんがやりたいと思っていることの1つが旅行です。「子どもが生まれるとなかなかできなくなるから……」と、この期間に遠方への旅行を計画している人も多いのでは。でも柏崎先生は注意を促します。

「安定期に入ると、普段あまりいかないような秘境や、はたまた海外に旅行に行く人がいます。でも、もし旅行先で万一のことがあり、結果、赤ちゃんがダメだったときのことを考えてみて下さい。悔やんでも悔やみきれないと思います。旅行は1時間以内に産院に行ける距離にしておいた方がいいでしょう。私の患者さんにも7カ月で安定期だからと、ご主人のサーフィンに付き添って遠方へ行き、そこで破水。その方はかかりつけの当院に3~4時間ほどかけて戻ってきたのですが、残念ながら赤ちゃんは助かりませんでした」

子どもが成長すればまた旅行は楽しめるので、この時期は近場での旅行を楽しみましょう。

仕事の内容によっては安定期前に報告をする方がベター

職場への妊娠の報告も流産する可能性がグッと低くなる妊娠5カ月に行うのが一つの目安。ただし、夜勤や海外出張などハードな仕事の場合は、早めに報告した方がベターです。柏崎先生自身、「私も2人の子どもを出産しましたが、1人目は妊娠発覚してすぐからつわりがひどく、妊娠8週でその当時の職場に報告して休ませてもらい、つわりがおさまってきた妊娠12週で通常の業務に復帰しました」とのこと。事前に報告しておくといざというとき、スムーズに対応してもらえそうです。

安定期という言葉に惑わされず、無理をしない範囲で行動し、「疲れたな」と感じた時は迷わずに休むこと。これが≪Happyマタニティライフ≫を安全に過ごすカギといえるようです。

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