飲酒運転禁止が道路交通法の改正によって厳格化された影響もあり、すっかり一般的になったノンアルコールビール。ビールメーカー各社が様々なタイプのノンアルビールを発売し、昼間のアルコール代わりの飲み物としてのポジションも確立しつつあります。

ビールというと、健康というイメージとはこれまで無縁でした。ところが、特定保健用食品(トクホ)として、ノンアルビールが5月に発売されることが報じられています。「ビールで健康」とは、どういうことなのでしょうか。

「トクホのノンアルコールビール」とは?

サッポロビールから、5月26日に特定保健用食品(トクホ)として、ノンアルコールビールテイスト飲料「SAPPORO+(サッポロ プラス)」が発売されます。ノンアルビールが、特定保健用食品として販売されるのは史上初。ノンアルビールを飲んで、健康にもよいなんてうれしいですね。

「SAPPORO+」は、保健効果のある素材として、難消化性デキストリンを含んでいます。難消化性デキストリンは一般には聞き慣れない言葉ですが、トクホの許可品目のうち、およそ30%と、多くの品目に含まれている成分です。

難消化性デキストリンは、「消化しにくいデキストリン」という意味で、天然のデンプンから作られた水溶性の食物繊維のこと。ミネラルの吸収を阻害しないことも、トクホをはじめとした多くの食品に使われる理由となっています。

トクホ成分の「難消化デキストリン」

難消化デキストリンの摂取による効果のうち、トクホで効果が認められている作用は3つ。

「整腸作用」では、特に便秘に効くとされており、難消化デキストリンは水分を保持する性質があることから、排便量や回数が増えることが実験データによっても証明されています。「食後血糖値の上昇抑制作用」としては、炭水化物の量が多い食事を摂ったときに、糖の中でも麦芽糖の吸収を抑制し、血糖値の上昇を抑える働きをします。「食後中性脂肪の上昇抑制作用」も認められており、中性脂肪の多い食事とともに摂ると、食後の中性脂肪の上昇を抑えられるのです。

難消化デキストリンは長年使われてきた食品素材で、副作用がないことが実験によっても裏付けられています。ただし、大量に摂取すると、便がゆるくなることがありますので注意が必要です。

また、難消化デキストリンを摂取すると糖の吸収が抑えられ、お腹が空きにくくなり、ダイエット効果も期待できます。しかし、運動後に摂ってしまうと、身体に必要な栄養分を食事等から吸収する妨げとなってしまいます。運動後の摂取は避けるようにしましょう。

飲むことで、健康のプラスになるトクホのノンアルビール。お酒を飲めないときだけではなく、あえてノンアルビールが選ばれるシーンが今後増えてくるかもしれません。